あおうどう‐でんぜん【亜欧堂田善】
[1748〜1822]江戸後期の洋風画家。岩代(いわしろ)の人。本名、永田善吉。画僧月僊(げっせん)・谷文晁(たにぶんちょう)に師事、松平定信の御用絵師となる。江戸で洋風画法や銅版画を学び、江戸...
いさん【潙山】
[771〜853]唐代の禅僧。名は霊祐。百丈懐海(ひゃくじょうえかい)に法を受け、潭州(たんしゅう)潙山に住したので潙山霊祐といわれる。弟子仰山(ぎょうさん)の大成した潙仰(いぎょう)宗の祖。大...
えんご‐こくごん【圜悟克勤】
[1063〜1135]中国、宋代の臨済宗の僧。中国臨済宗第五祖の法演(ほうえん)の門下。夾山(きょうざん)の碧巌(へきがん)に住み、「碧巌録」(10巻)を著した。仏果禅師。真覚禅師。
こたに‐つよし【小谷剛】
[1924〜1991]小説家。京都の生まれ。産婦人科医のかたわら、同人誌「作家」を編集、発行。「確証」で由起しげ子とともに戦後初の芥川賞受賞。他に「翼なき天使」「医師と女」など。
こてつ【虎徹】
[?〜1677]江戸前期の刀工。近江(おうみ)の人。甲冑(かっちゅう)師であったが、江戸に出て作刀に専念。数珠(じゅず)刃とよばれる刃文の作風を代表し、切れ味は鋭く、新刀第一の名工といわれた。長...
ごせだ‐よしまつ【五姓田義松】
[1855〜1915]洋画家。江戸の生まれ。初世五姓田芳柳の次男。横浜でワーグマンに学び、渡仏してボナに師事、パリのサロンに日本人として初入選する。帰国後、明治美術会の創立に参加。代表作に「操芝...
ごったん‐ふねい【兀庵普寧】
[1197〜1276]鎌倉中期に来日した中国南宋の臨済宗の僧。諡号(しごう)は宗覚禅師。無準師範(ぶじゅんしばん)に師事して印可を受け、来日後、北条時頼に招かれて建長寺第2世となった。文永2年(...
ごとう‐こんざん【後藤艮山】
[1659〜1733]江戸中期の医師。江戸の人。名は達。別号は養庵。父の郷里の京都に帰って開業。多くの門人を育て、古医方の祖とされる。当時の医師の常識を破り、僧形をせずに平服をつけた。
ごとう‐みつつぐ【後藤光次】
[1571〜1625]江戸初期の幕府金改め役。本姓は橋本。通称、庄三郎。彫金師後藤徳乗の弟子。徳川家康に仕え、金座を統轄し、金貨の製造や地金・金貨の鑑定などに当たった。
しんかわ‐かずえ【新川和江】
[1929〜2024]詩人。茨城の生まれ。西条八十に師事。詩集「睡(ねむ)り椅子」でデビューし、「ローマの秋・その他」で室生犀星賞を受賞。詩集「比喩でなく」に収められた作品「わたしを束ねないで」...