ばそ‐どういつ【馬祖道一】
[709〜788]中国、唐代の禅僧。漢州・什邡(じゅうほう)(四川省)の人。勅号、大寂禅師。慧能門下の南岳懐譲(なんがくえじょう)の法を嗣(つ)ぎ、江西省で禅宗を広めた。弟子に百丈懐海らがいる。
ふじわら‐の‐かねいえ【藤原兼家】
[929〜990]平安中期の公卿。師輔(もろすけ)の三男。兄の兼通(かねみち)と関白職を争い、一条天皇の外祖父として摂政、次いで関白となった。法興院。東三条殿。
ふじわら‐の‐これただ【藤原伊尹】
[924〜972]平安中期の公卿・歌人。名は「これまさ」とも。師輔(もろすけ)の長男。「後撰和歌集」撰者の一人。和歌所別当となり、参議・右大臣を歴任。のち摂政となり、一条摂政と称された。諡号(し...
ふじわら‐の‐ためいえ【藤原為家】
[1198〜1275]鎌倉前・中期の歌人。定家の長男。別称、中院禅師など。法名、融覚。父の歌風を継ぎ、御子左家(みこひだりけ)を確立。阿仏尼はその後妻。「続後撰集」「続古今集」を撰進。歌論書「詠...
ふじわら‐の‐なかまろ【藤原仲麻呂】
[706〜764]奈良時代の公卿。武智麻呂(むちまろ)の二男。橘奈良麻呂の乱を未然に抑えて淳仁天皇を擁立し、恵美押勝(えみのおしかつ)の名を受け、太師(太政大臣)となって権勢を振るった。のち、孝...
ふじわら‐の‐もととし【藤原基俊】
[1060ころ〜1142]平安後期の歌人・歌学者。歌道では、伝統派の中心人物で、源俊頼と対立した。万葉集に次点(訓点)をつけた一人。藤原俊成の師。編著「新撰朗詠集」、家集「基俊集」など。
ふじわら‐の‐よりなり【藤原頼業】
平安末期の歌人。出家して寂然(じゃくぜん)と号し、兄弟の為業(寂念)・為経(寂超)とともに大原に隠れ住み、大原三寂と称された。歌集「寂然法師集」「唯心房集」など。生没年未詳。
ふたばてい‐しめい【二葉亭四迷】
[1864〜1909]小説家・翻訳家。江戸の生まれ。本名、長谷川辰之助。坪内逍遥に師事し、言文一致体の小説「浮雲」を発表、また、ツルゲーネフなどのロシア文学を翻訳。明治41年(1908)ロシアへ...
ぶっだばっだら【仏駄跋陀羅】
《(梵)Buddhabhadraの音写》[359〜429]北インドの僧。ガンダーラで学び、中国へ渡り、廬山の慧遠のもとで禅経を翻訳・講説した。さらに建業で「摩訶僧祇律」40巻や「華厳経」60巻な...
プティジャン【Bernard Thadée Petitjean】
[1829〜1882]フランスの宣教師。文久3年(1863)来日。長崎に大浦天主堂を建立。慶応2年(1866)から日本司教となり各地で布教、宗教書籍の刊行に尽力。長崎で没した。