こじじゅう【小侍従】
平安末期の女流歌人。石清水(いわしみず)八幡宮別当紀光清の娘。二条天皇、のち高倉天皇に仕えた。平家物語の月見の章に、藤原実定との和歌の贈答により「待宵(まつよい)の小侍従」とよばれた挿話がある。...
こせ‐の‐かなおか【巨勢金岡】
平安初期の宮廷画家。巨勢派の始祖。唐絵(からえ)を描く一方、和様の風景画・風俗画を制作。その画風は「新様」とよばれ、大和絵成立にかかわった最初の画家とされるが、作品は現存しない。生没年未詳。
こだい‐の‐きみ【小大君】
平安中期の女流歌人。三十六歌仙の一人。三条院女蔵人(にょくろうど)左近の別称がある。生没年未詳。家集「小大君集」。こおおぎみ。
ごう‐じじゅう【江侍従】
平安中期の女流歌人。父は大江匡衡(おおえのまさひら)、母は赤染衛門。藤原道長に仕えた女房。歌は後拾遺集以下に収載。生没年未詳。
ごんそう【勤操】
[758〜827]奈良末期から平安初期の三論宗の僧。大和の人。大安寺で三論を学び、宮中の講義を認められて大僧都・東大寺別当となる。石淵寺を開創。石淵僧正。ごんぞう。きんそう。
さいぎょう【西行】
[1118〜1190]平安後期の歌人・僧。俗名、佐藤義清(さとうのりきよ)。法名、円位。鳥羽院に北面の武士として仕えたが、23歳で出家。草庵に住み、また諸国を行脚して歌を詠んだ。家集「山家集」...
さいぐう‐の‐にょうご【斎宮女御】
[929〜985]平安中期の女流歌人。三十六歌仙の一人。本名、徽子(きし)。斎宮を務め、のち、村上天皇の女御。家集に「斎宮女御集」がある。承香殿女御。
さいこう【西光】
[?〜1177]平安後期の廷臣。俗名は藤原師光(ふじわらのもろみつ)。信西(しんぜい)に仕え、その没後出家。後白河法皇の近臣として活躍。鹿ヶ谷(ししがたに)で平氏討伐を謀ったが、発覚して刑死(鹿...
さいちょう【最澄】
[767〜822]平安初期の僧。日本天台宗の開祖。近江(おうみ)の人。勅諡号、伝教大師。比叡山に入り、根本中堂を建立。延暦23年(804)空海とともに入唐し、翌年帰国。また、南都諸宗の学僧と対論...
さいとう‐さねもり【斎藤実盛】
[?〜1183]平安末期の武将。越前の人。保元の乱・平治の乱には源義朝に従って戦功があったが、義朝の戦死後は平宗盛・維盛に仕えた。のち、北陸で源義仲と戦って戦死。その際、老年を隠すために白髪を黒...