あさい‐ちゅう【浅井忠】
[1856〜1907]洋画家。江戸の生まれ。フォンタネージに師事。明治美術会を創立。褐色を主調とした穏和な写実主義の作風を示す。フランス留学から帰国後は京都に住み、後進の指導に尽力。
いのうえ‐みつはる【井上光晴】
[1926〜1992]小説家・詩人。中国、旅順の生まれ。荒野(あれの)の父。被差別部落や在日朝鮮人、炭鉱の労働者などをテーマにした作品を多数発表。また、文学伝習所を開講して後進の育成にも尽力した...
うすだ‐あろう【臼田亜浪】
[1879〜1951]俳人。長野の生まれ。本名、卯一郎。俳誌「石楠(しゃくなげ)」を創刊。新傾向と保守との中間派として多くの後進を育成。
かわい‐すいめい【河井酔茗】
[1874〜1965]詩人。本名、又平。大阪の生まれ。文庫派の中心として多くの後進を育成。詩集「無弦弓」「塔影」「霧」、随筆「酔茗詩話」、評論「明治代表詩人」など。
かわかみ‐さだやっこ【川上貞奴】
[1871〜1946]俳優。東京の生まれ。本名、さだ。芸者時代に川上音二郎と結婚。夫とともに欧米を巡業し、女優として舞台に立った。また、帝国女優養成所を設立、後進の育成に尽くした。
かわかみ‐とうがい【川上冬崖】
[1827〜1881]幕末・明治初期の画家。信濃の人。旧姓、山岸。名は寛。通称、万之丞。初め大西椿年(おおにしちんねん)に師事、四条派の絵や南画を学ぶ。川上家を継いで、幕府の蕃書調所(ばんしょし...
さいとう‐ひでお【斎藤秀雄】
[1902〜1974]音楽教育家・チェロ奏者・指揮者。東京の生まれ。ドイツに二度留学。第二次大戦後は後進の指導に尽力、すぐれた門下生を多数育成した。
なかむら‐ひろこ【中村紘子】
[1944〜2016]ピアニスト・随筆家。山梨の生まれ。本姓、福田。夫は小説家の庄司薫。米国留学を経て、昭和40年(1965)ショパン国際ピアノコンクールで4位入賞。以後はピアニストとして国際的...
にしな‐よしお【仁科芳雄】
[1890〜1951]物理学者。岡山の生まれ。長岡半太郎・ラザフォード・ボーアに師事。理化学研究所の主任研究員から所長となり、量子力学・原子核・宇宙線の研究に業績をあげ、また、湯川秀樹・朝永振一...
むらやま‐ともよし【村山知義】
[1901〜1977]劇作家・演出家・小説家。東京の生まれ。前衛美術から演劇に転じ、プロレタリア演劇運動に参加。また新協劇団を結成、後進を育成した。戯曲「暴力団記」、小説「白夜」など。