おおしお‐へいはちろう【大塩平八郎】
[1793〜1837]江戸後期の陽明学者。阿波の人。大坂の生まれとも。名は後素。号は中斎。大坂町奉行所与力を辞職し、私塾洗心洞(せんしんどう)で子弟の教育にあたった。天保7年(1836)の飢饉(...
ぐどう‐とうしょく【愚堂東寔】
[1577〜1661]安土桃山から江戸前期の臨済宗の僧。美濃の人。妙心寺聖沢庵の庸山景庸に師事して法を継ぎ、妙心寺に三度住し、後水尾院らの帰依を受けた。大円宝鑑国師。
さとみ‐とん【里見弴】
[1888〜1983]小説家。神奈川の生まれ。本名、山内英夫。有島武郎・生馬の弟。「白樺」の創刊に参加。その思想は小説「多情仏心」にまごころ哲学としてまとめられた。文化勲章受章。他に「善心悪心」...
ちかまつ‐もんざえもん【近松門左衛門】
[1653〜1725]江戸中期の浄瑠璃・歌舞伎作者。越前の人。本名、杉森信盛。別号、巣林子(そうりんし)。坂田藤十郎のために脚本を書き、その名演技と相まって上方歌舞伎の全盛を招いた。また、竹本義...
てじま‐とあん【手島堵庵】
[1718〜1786]江戸中期の心学者。京都の人。名は信。通称、近江屋嘉左衛門。石田梅岩に学び、時習社・明倫舎などを設立して心学の普及に努めた。著「坐談随筆」「知心弁疑」など。
なかざわ‐どうに【中沢道二】
[1725〜1803]江戸中期の心学者。京都の人。名は義道。通称、亀屋久兵衛。手島堵庵(てじまとあん)に師事。江戸に参前舎を開き、心学の布教につとめた。著「道二翁道話」など。
フェヒナー【Gustav Theodor Fechner】
[1801〜1887]ドイツの哲学者・物理学者・心理学者。ウェーバーの法則から、感覚の強度は刺激の対数に比例するという「フェヒナーの法則」を導き、実験心理学の基礎となる精神物理学を創始。著「精神...
ブレンターノ【Brentano】
(Clemens 〜)[1778〜1842]ドイツの詩人。後期ロマン派に属し、作家アルニムと民謡集「少年の魔法の角笛」を編集。劇評・小説・童話でも活躍。 (Franz 〜)[1838〜191...
ブールジェ【Paul Bourget】
[1852〜1935]フランスの小説家・批評家。実証主義・科学万能主義を批判、心理分析を重視した。評論「現代心理論叢」、小説「弟子」など。
ラディゲ【Raymond Radiguet】
[1903〜1923]フランスの小説家。フランス心理主義小説の伝統を現代に生かし、簡潔な文体で恋愛心理を描いた。作「肉体の悪魔」「ドルジェル伯の舞踏会」など。