しが‐きよし【志賀潔】
[1871〜1957]細菌学者。宮城の生まれ。伝染病研究所、北里柴三郎所長のもとで研究。明治31年(1898)志賀菌(志賀赤痢菌)を発見。ドイツに留学してエールリヒのもとで研究し、世界初の結核治...
しが‐しげたか【志賀重昂】
[1863〜1927]地理学者。愛知の生まれ。号、矧川(しんせん)。三宅雪嶺らとともに国粋主義を主張、雑誌「日本人」を発行。諸外国を巡遊。著「南洋時事」「日本風景論」「世界山水図説」など。
しが‐なおや【志賀直哉】
[1883〜1971]小説家。宮城の生まれ。武者小路実篤らと雑誌「白樺」を創刊。強烈な自我意識と簡潔・明晰(めいせき)な文体によるリアリズム文学の傑作を書いた。文化勲章受章。小説「城の崎にて」...
しき‐の‐みこ【志貴皇子/施基皇子】
[?〜716ころ]奈良初期の歌人。天智天皇の第7皇子。光仁天皇の父。万葉集に短歌6首が載る。
しだ‐とし【志田順】
[1876〜1936]地球物理学者。千葉の生まれ。京大教授。潮汐による地殻の弾性研究・地震学などに業績を残した。昭和3年(1928)阿蘇火山観測所を開設。
しだ‐やば【志太野坡】
[1662〜1740]江戸中期の俳人。蕉門十哲の一人。越前の人。姓は志田とも。初号、野馬。「炭俵」の撰者の一人。西国を遊歴、大坂高津野に庵を結んだ。句集「野坡吟艸」など。
しづき‐ただお【志筑忠雄】
[1760〜1806]江戸中期の蘭学者。長崎の人。本姓は中野。通称、忠次郎。号、柳圃(りゅうほ)。「暦象新書」を訳述してニュートンの学説を紹介。他に訳著「鎖国論」「和蘭詞品考」など。
しみず‐たつお【志水辰夫】
[1936〜 ]小説家。高知の生まれ。本名、川村光暁(みつあき)。公務員やフリーライター、編集者などを経て、40歳を前に作家へ転身。「飢えて狼」でデビュー。「背いて故郷」で日本推理作家協会賞受賞...
しむら‐たかし【志村喬】
[1905〜1982]俳優。兵庫の生まれ。本名、島崎捷爾(しょうじ)。舞台俳優を経て映画俳優となり、「浪華悲歌(なにわエレジー)」「赤西蠣太(あかにしかきた)」「鴛鴦(おしどり)歌合戦」などに出...
しもだ‐かげき【志茂田景樹】
[1940〜 ]小説家。静岡の生まれ。本名、下田忠男。推理小説を始めとして、ユーモア小説・歴史ものなど幅広い作品で人気を集める。「黄色い牙(きば)」で直木賞受賞。他に「やっとこ探偵」「汽笛一声」など。