おおくぼ‐ひこざえもん【大久保彦左衛門】
[1560〜1639]江戸初期の旗本。本名は忠教(ただたか)。徳川家康・秀忠・家光の3代に仕え、三河に2千石を領した。その知略・奇行に関する多くの逸話がある。著「三河物語」。
おおくま‐ことみち【大隈言道】
[1798〜1868]江戸後期の歌人。福岡の人。古典趣味を脱した、清新自由な歌風を興した。著「草径集」「ひとりごち」など。
おおくら‐きはちろう【大倉喜八郎】
[1837〜1928]実業家。新潟の生まれ。江戸で乾物店・銃砲店を開業、明治6年(1873)に大倉組商会を創立。軍の御用商人として巨利を得、大倉財閥を形成した。
おおくら‐とらあきら【大蔵虎明】
[1597〜1662]江戸初期の狂言師。山城の人。大蔵流宗家13世。大蔵流最古の台本「狂言之本」(通称「虎明本」)を書き留め、狂言論「わらんべ草」を著した。
おおくら‐ながつね【大蔵永常】
[1768〜?]江戸後期の農学者。豊後(ぶんご)の人。通称、徳兵衛。農業技術の指導と進歩に貢献した。著「農具便利論」「農家益」「広益国産考」など。
おおしお‐へいはちろう【大塩平八郎】
[1793〜1837]江戸後期の陽明学者。阿波の人。大坂の生まれとも。名は後素。号は中斎。大坂町奉行所与力を辞職し、私塾洗心洞(せんしんどう)で子弟の教育にあたった。天保7年(1836)の飢饉(...
おおしま‐じょうん【大島如雲】
[1858〜1940]鋳金(ちゅうきん)家。江戸の生まれ。本名、勝次郎。東京美術学校教授。精緻な蝋型(ろうがた)技法で知られる。代表作に「濡獅子図額」など。
おおしま‐りょうた【大島蓼太】
[1718〜1787]江戸中期の俳人。本名は吉川陽喬。信濃の人。別号、雪中庵。桜井吏登(さくらいりとう)に師事。江戸俳壇の実力者で、芭蕉への復帰を唱え、東西に吟行し、門人の数三千といわれた。編著...
おおたがき‐れんげつ【大田垣蓮月】
[1791〜1875]江戸後期の女流歌人。京都の人。名は誠(のぶ)。夫の没後、尼となり、法名蓮月を名乗る。陶器を作り、自詠の歌を書いて生活の資としたという。歌集「海人(あま)の刈藻(かるも)」が...
おおつき‐ばんけい【大槻磐渓】
[1801〜1878]幕末から明治初期の儒学者。江戸の人。玄沢の次男。仙台藩侍講。外国事情と西洋砲術を研究し、開港論を主張。著「孟子約解」「近古史談」など。