かわかみ‐てつたろう【河上徹太郎】
[1902〜1980]評論家。山口の生まれ。小林秀雄・中原中也らと交友、初め音楽論を発表したが、やがて文芸評論に転じ、日本における近代文芸批評開拓の一翼を担った。著「自然と純粋」「日本のアウトサ...
かわしま‐ゆうぞう【川島雄三】
[1918〜1963]映画監督。青森の生まれ。「還って来た男」で監督デビュー。スラップスティック喜劇や風俗喜劇で知られる。水上勉原作「雁(がん)の寺」など、文芸作品でも評価された。他に「幕末太陽...
かわばた‐やすなり【川端康成】
[1899〜1972]小説家。大阪の生まれ。「新思潮」に発表した「招魂祭一景」で認められ、横光利一らとともに「文芸時代」を創刊。新感覚派として出発。日本ペンクラブ会長。文化勲章受章。昭和43年(...
ガリマール【Gaston Gallimard】
[1881〜1975]フランスの出版業者。1908年にジードとともに文芸雑誌「NRF」を刊行。1919年にガリマール社を設立し、フランスの近代作家たちの作品を出版した。
きくち‐かん【菊池寛】
[1888〜1948]小説家・劇作家。香川の生まれ。本名、寛(ひろし)。第三次・第四次「新思潮」同人。文芸家協会の設立に尽力し、雑誌「文芸春秋」を創刊。のち、芥川賞・直木賞を制定した。小説「恩讐...
きたばたけ‐やほ【北畠八穂】
[1903〜1982]小説家・児童文学者。青森の生まれ。本名、美代。作家深田久弥と結婚したが、のち離婚。方言を駆使した郷土色豊かな作品を描く。「鬼を飼うゴロ」で野間児童文芸賞受賞。他に「十二歳の...
きん‐せいたん【金聖嘆】
[?〜1661]中国、明末・清初の文芸評論家。呉県(江蘇省)の人。名は人瑞(じんずい)。聖嘆は号。「離騒」「荘子」「史記」「杜詩」「水滸伝」「西廂記(せいそうき)」を「六才子書」とよんで推奨、最...
くしだ‐まごいち【串田孫一】
[1915〜2005]詩人・哲学者・随筆家。東京の生まれ。東京帝大を卒業後、パスカルの研究者として教鞭をとるかたわら、「歴程」などの詩誌で活躍。昭和33年(1958)には尾崎喜八らと山の文芸誌「...
く‐しゅうはく【瞿秋白】
[1899〜1935]中国の政治家・文学者。江蘇省の人。五・四運動に参加。ソ連に新聞記者として滞在し、帰国後、中国共産党中央委員などを歴任。ロシア文学の翻訳や文芸評論で活躍。国民党軍に逮捕、銃殺...
くぼ‐さかえ【久保栄】
[1900〜1958]劇作家・演出家。北海道の生まれ。築地小劇場文芸部を経て、新築地劇団・新協劇団・東京芸術劇場の結成に参加、劇作・演出・評論に活躍。戯曲「五稜郭(ごりょうかく)血書」「火山灰地...