たみや‐とらひこ【田宮虎彦】
[1911〜1988]小説家。東京の生まれ。庶民的なヒューマニズムに貫かれた多くの作品を書いた。作「足摺岬」「落城」「絵本」など。
たむら‐あきこ【田村秋子】
[1905〜1983]新劇女優。東京の生まれ。本姓、伴田。夫の友田恭助と築地座を結成、戦後は文学座に出演した。主演作に「ヘッダ=ガブラー」「ママの貯金」など。
たむら‐こまじろう【田村駒治郎】
[1904〜1961]実業家。大阪の生まれ。関西の繊維問屋田村駒、太陽レーヨンの社長。財力を生かしてプロ野球球団の経営に参画。昭和25年(1950)松竹ロビンスのオーナーとなり、セリーグ初優勝を...
たむら‐たいじろう【田村泰次郎】
[1911〜1983]小説家。三重の生まれ。第二次大戦後、「肉体の悪魔」「肉体の門」を発表、肉体文学の作家として脚光を浴びた。
たむら‐としこ【田村俊子】
[1884〜1945]小説家。東京の生まれ。本名、佐藤とし。幸田露伴に師事し、同門の小説家田村松魚と結婚。男女の相克の世界を官能的に描いた。作「あきらめ」「木乃伊(ミイラ)の口紅」など。
たむら‐りゅういち【田村隆一】
[1923〜1998]詩人。東京の生まれ。第二次大戦後、鮎川信夫らと「荒地」を創刊。戦後詩の旗手として活躍。「言葉のない世界」で高村光太郎賞、「詩集1946〜1976」で無限賞、「奴隷の歓び」で...
たやま‐かたい【田山花袋】
[1871〜1930]小説家。群馬の生まれ。本名、録弥。「文章世界」の主筆となり、平面描写論を主張、「蒲団」「生」などで自然主義文学の代表作家の一人となった。ほかに「田舎教師」「時は過ぎゆく」「...
たや‐りきぞう【田谷力三】
[1899〜1988]テノール歌手。東京の生まれ。浅草オペラで活躍。晩年まで美声を保ち、現役として歌い続けた。
たるい‐とうきち【樽井藤吉】
[1850〜1922]政治家・社会運動家。奈良の生まれ。自由民権運動に参加し、明治15年(1882)東洋社会党を結成。大井憲太郎らの大阪事件に連座。のち、衆議院議員。大アジア主義を主張、「大東合...
タルスキ【Alfred Tarski】
[1902〜1983]米国の数学者・論理学者。ポーランド生まれ。のち米国に移住・帰化した。記号論理学における意味論の開拓者で、現代記号論理学の発展に多大な貢献をした。主著「形式言語における真理概念」。