よしだ‐せいいち【吉田精一】
[1908〜1984]国文学者。東京の生まれ。東京教育大・東大教授。日本近代文学研究に新しい実証主義的方法を樹立。著「自然主義の研究」「近代日本浪漫主義研究」「明治大正文学史」など。
よしだ‐ただし【吉田正】
[1921〜1998]作曲家。茨城の生まれ。フランク永井、橋幸夫、松尾和子ら多くの歌手を育て、「有楽町で逢いましょう」「いつでも夢を」「誰よりも君を愛す」など、数々のヒット曲を手がけた。没後、国...
よしだ‐とうご【吉田東伍】
[1864〜1918]歴史地理学者。新潟の生まれ。独学で歴史学者となり、のち早大教授。著「大日本地名辞書」「倒叙日本史」など。
よしだ‐とみぞう【吉田富三】
[1903〜1973]病理学者。福島の生まれ。東北大・東大教授。ネズミに肝臓癌(がん)を発生させる実験に成功。さらに吉田肉腫を発見するなど、癌研究に貢献した。文化勲章受章。
よしだ‐ともこ【吉田知子】
[1934〜 ]小説家。静岡の生まれ。本姓、吉良(きら)。「無明長夜」で芥川賞受賞。他に「満洲は知らない」「箱の夫」「お供え」など。
よしだ‐ぶんごろう【吉田文五郎】
[1869〜1962]文楽人形遣い。3世。大阪の生まれ。本名、河村巳之助。女方遣いの名手。昭和31年(1956)難波掾(なにわのじょう)を受領。
よしだ‐よししげ【吉田喜重】
[1933〜2022]映画監督。福井の生まれ。「ろくでなし」で監督デビュー。新進気鋭の監督として高く評価された。「人間の約束」で文化庁芸術作品賞。代表作「秋津温泉」「エロス+虐殺」「戒厳令」「嵐...
よしの‐あきら【吉野彰】
[1948〜 ]化学者。大阪の生まれ。負極に炭素材を採用するなど、リチウムイオン電池の開発に主導的な役割を果たした。令和元年(2019)、ノーベル化学賞を受賞。
よしの‐さくぞう【吉野作造】
[1878〜1933]政治学者。宮城の生まれ。東大教授。民本主義を唱え、普通選挙の実施、政党内閣制などを主張し、また軍閥を攻撃。大正デモクラシーの理論的指導者。のち、「明治文化全集」を編集。
よしの‐ひろし【吉野弘】
[1926〜2014]詩人。山形の生まれ。昭和28年(1953)、詩誌「櫂(かい)」に参加。平易な言葉で人間の温かみを描いた叙情詩で知られる。昭和46年(1971)、詩集「感傷旅行」で読売文学賞...