オデッツ【Clifford Odets】
[1906〜1963]米国の劇作家。現代社会への批判が特徴。作「ゴールデンボーイ」「ビッグナイフ」「田舎娘」など。
おの‐こざん【小野湖山】
[1814〜1910]江戸後期から明治時代の儒者・漢詩人。近江(おうみ)の人。本姓、横山。名は巻。三河吉田藩の儒官。維新後、明治政府に出仕、のち辞して詩作に専念。詩集「湖山楼詩鈔」など。
おの‐の‐おつう【小野お通】
安土桃山時代の女性。織田信長や豊臣秀吉・秀次らに仕えたという。音曲・書画にすぐれ、浄瑠璃「十二段草子」の作者と伝えられるが、現在では否定されている。生没年未詳。
おやまだ‐ともきよ【小山田与清】
[1783〜1847]江戸後期の国学者。武蔵の人。一時、高田姓を名のる。号は松屋(まつのや)。村田春海(むらたはるみ)に師事、故実考証の学に通じた。「八洲文藻」を撰し、著書に「松屋筆記」がある。
オルガンチノ【Gnecchi-Soldi Organtino】
[1530〜1609]イタリアのイエズス会士。元亀元年(1570)来日、京都を中心に伝道し、「宇留岸伴天連(ウルガンバテレン)」と親しまれた。織田信長の厚遇を受け、京都に南蛮寺(教会)、安土にセ...
かいほ‐ぎょそん【海保漁村】
[1798〜1866]江戸後期の儒学者・考証学者。上総(かずさ)の人。名は元備、字(あざな)は純卿など。太田錦城に師事。佐倉藩儒から、のち幕府の医学館の儒学教授。著作に「漁村文話」など。
かとう‐ちかげ【加藤千蔭】
[1735〜1808]江戸中期の歌人・国学者。江戸の人。本姓は橘(たちばな)氏で、枝直(えなお)の子。号、朮園(うけらぞの)・芳宜園(はぎぞの)。町奉行所吟味方を務めながら、賀茂真淵(かものまぶ...
かねまき‐じさい【鐘巻自斎】
江戸初期の剣客。遠江(とおとうみ)の人。名は通家。富田(とだ)勢源に学び、富田流三家の一人。その流儀は鐘巻流とよばれる。弟子に伊藤一刀斎景久がいる。生没年未詳。
かわもと‐こうみん【川本幸民】
[1810〜1871]江戸末期の蘭学者。摂津の人。名は裕。医学のほか理化学・機械にも精通。三田藩医。のち、薩摩(さつま)藩校学頭・幕府洋書調所教授。著「気海観瀾広義」など。
かんぜ‐もとまさ【観世元雅】
[1395?〜1432]室町前期の能役者・能作者。通称、十郎。世阿弥の長男。観世大夫3世だが、現系図では数えない。若手ながら名手といわれたが、音阿弥を愛した足利義教の圧迫で、不遇の中に死んだ。作...