こうけい【康慶】
平安末期・鎌倉初期の仏師。運慶の父。快慶の師。慶派発展の基礎を築いた。作品に興福寺南円堂の不空羂索観音(ふくうけんじゃくかんのん)・四天王・法相六祖像、東大寺の伎楽面など。生没年未詳。
こじま‐たかのり【児島高徳】
南北朝時代の武将。備前の人。元弘の変で隠岐(おき)へ流される途中の後醍醐天皇の行在所に忍び込み、桜の幹に「天莫レ空二勾践一、時非レ無二范蠡一」と記して天皇を励ましたといわれるが、その事跡は「太平...
ごう‐しずこ【郷静子】
[1929〜2014]小説家。神奈川の生まれ。本名、山口三千子。第二次大戦後、結核療養生活を送るかたわら日本文学学校に通い、野間宏の影響を受ける。戦争体験を綴った「れくいえむ」で芥川賞受賞。他に...
さいちょう【最澄】
[767〜822]平安初期の僧。日本天台宗の開祖。近江(おうみ)の人。勅諡号、伝教大師。比叡山に入り、根本中堂を建立。延暦23年(804)空海とともに入唐し、翌年帰国。また、南都諸宗の学僧と対論...
さくらば‐かずき【桜庭一樹】
[1971〜 ]小説家。島根の生まれ。「夜空に、満天の星」(のち「AD2015隔離都市」と改題)で作家デビュー。養父と娘の禁断の愛を描いた「私の男」で直木賞受賞。他に「少女には向かない職業」「赤...
さんじょうにし‐さねたか【三条西実隆】
[1455〜1537]室町後期の公家・歌人。内大臣に至る。号、聴雪、出家して逍遥院尭空。飛鳥井雅親(あすかいまさちか)に和歌を学び、飯尾宗祇から古今伝授を受け、古典の普及に努めた。また、能書家と...
サンド【George Sand】
[1804〜1876]フランスの女流小説家。本名、オーロール=デュパン(Aurore Dupin)。ロマン主義的作風のあと空想的社会主義の影響を受ける。のち田園小説や童話を書いた。ミュッセやショ...
しみず‐たつお【志水辰夫】
[1936〜 ]小説家。高知の生まれ。本名、川村光暁(みつあき)。公務員やフリーライター、編集者などを経て、40歳を前に作家へ転身。「飢えて狼」でデビュー。「背いて故郷」で日本推理作家協会賞受賞...
しゅかわ‐みなと【朱川湊人】
[1963〜 ]小説家。大阪の生まれ。都市伝説を扱った幻想的なホラー小説は「現代の新しい怪談」として幅広い読者層を得る。「花まんま」で直木賞受賞。他に「白い部屋で月の歌を」「さよならの空」「フク...
しゅぼだい【須菩提】
《(梵)Subhùtiの音写。善現・空生などと訳す》釈迦十大弟子の一人。給孤独(ぎっこどく)長者の甥(おい)といわれる。争うことがなかったところから無諍(むじょう)第一、空の理解の深かったことか...