しゅんえ【俊恵】
[1113〜?]平安末期の歌人。東大寺の僧。源俊頼の子。通称大夫公(たゆうのきみ)。白川の自坊歌林苑で歌会・歌合わせを主催。鴨長明に歌を教えた。家集に「林葉和歌集」がある。
しゅんとう【春登】
[1769〜1836]江戸後期の国学者。時宗(じしゅう)の僧。武蔵あるいは甲斐の人。音韻学に通じた。著「万葉用字格」「五十音摘要」など。
しらとり‐くらきち【白鳥庫吉】
[1865〜1942]東洋史学者。千葉の生まれ。東大教授。近代的東洋史学を確立。北アジア・中央アジア諸民族の歴史を研究。東洋文庫の創設に尽力。著「西域史研究」「日本語の系統」。
じょうしゅん【成俊】
南北朝時代の学僧。万葉集を研究して、定家仮名遣いの誤りを指摘、歴史的仮名遣いの基礎をつくった。生没年未詳。
すがわら‐の‐みちざね【菅原道真】
[845〜903]平安前期の公卿・学者・文人。是善(これよし)の子。宇多天皇の信任が厚く、寛平6年(894)遣唐使に任ぜられたが献言してこれを廃止。延喜元年(901)藤原時平の中傷により大宰権帥...
たいら‐の‐ときただ【平時忠】
[1128〜1189]平安末期の公卿。時子・滋子の兄。検非違使(けびいし)別当・権大納言。平氏政権中の重要な地位を占めた。「平氏にあらざれば人にあらず」の言葉は有名。壇ノ浦の戦いの後捕らえられ、...
たかぎ‐いちのすけ【高木市之助】
[1888〜1974]国文学者。愛知の生まれ。九大・名大教授。万葉集など古代文学を中心に、文芸学的研究にすぐれた業績を残した。著「吉野の鮎」「古文芸の論」など。
たかはし‐の‐むしまろ【高橋虫麻呂】
奈良前期の歌人。天平(729〜749)の初め、朝廷に仕え、後年は地方官として常陸(ひたち)国に赴任。伝説を題材にした長歌・短歌が万葉集に残る。家集「高橋虫麻呂歌集」。生没年未詳。
たけち‐の‐みこ【高市皇子】
[654〜696]天武天皇の第1皇子。壬申(じんしん)の乱に際し、天武天皇を助けて活躍。皇太子草壁皇子の死後、太政大臣。万葉集に3首の歌が伝わる。
たやす‐むねたけ【田安宗武】
[1715〜1771]江戸中期の国学者・歌人。徳川吉宗の子。田安家を興す。荷田在満(かだのありまろ)・賀茂真淵(かものまぶち)を召し抱えて国学を学ぶ。万葉調の歌人としても有名。著「歌体約言」「...