き‐し【箕子】
中国、殷(いん)の紂(ちゅう)王の叔父。名は胥余(しょよ)。紂王に仕え、微子・比干とともに三賢とよばれたが、諫言して入れられず去った。荒廃した殷の廃都を詠じた「麦秀の歌」が有名。朝鮮に行き、箕子...
きしだ‐としこ【岸田俊子】
[1864〜1901]婦人運動家。京都の生まれ。号は湘烟(しょうえん)。明治初期、自由民権・男女同権を説いた。自由党副総理(副党首)中島信行と結婚し、外交界にも活躍。著「善悪の岐(ちまた)」など。
きせん【喜撰】
平安初期の歌人。六歌仙の一人。山城の人。古今集に「わが庵(いほ)は都のたつみしかぞ住む世を宇治山と人は言ふなり」の一首がある。歌学書「喜撰式」の著者と伝えられる。生没年未詳。 歌舞伎舞踊。清...
きたおおじ‐ろさんじん【北大路魯山人】
[1883〜1959]陶芸家。京都の生まれ。本名、房次郎。別号に魯卿・無境・夢境など。書・篆刻(てんこく)もよくした。料理に通じ、食器用に斬新な意匠の陶磁器を製作。
きたやま‐どの【北山殿】
京都北山にあった足利義満(あしかがよしみつ)の別荘。義満の死後、鹿苑寺(ろくおんじ)(金閣寺)となった。北山第(きたやまてい)。 足利義満の異称。
きたわき‐のぼる【北脇昇】
[1901〜1951]洋画家。愛知の生まれ。鹿子木孟郎(かのこぎたけしろう)・津田青楓(つだせいふう)に師事。シュールレアリスムの影響を受け、京都にあって、関西前衛美術の発展に貢献した。
きんろ‐ぎょうじゃ【近路行者】
⇒都賀庭鐘(つがていしょう)
ぎざん【義山】
[1648〜1717]江戸中期の浄土宗の僧。京都の人。俗姓、三魔(みま)氏。字(あざな)は良照。号、信阿。江戸増上寺の呑誉(どんよ)に師事。浄土宗典籍を校訂。法然の伝記「円光大師行状画図翼賛」6...
くうかい【空海】
[774〜835]平安初期の僧。真言宗の開祖。讃岐(さぬき)の人。俗姓、佐伯氏。諡号(しごう)、弘法大師。延暦23年(804)入唐、翌々年帰朝。高野山に金剛峰寺(こんごうぶじ)を建立し、東寺(教...
くうや【空也】
[903〜972]平安中期の僧。空也念仏の祖。生地・出自など未詳。諸国を巡歴して南無阿弥陀仏の名号(みょうごう)を唱え、教化(きょうけ)に努めながら道・橋・寺などを造り、市(いち)の聖(ひじり)...