さいじょう‐やそ【西条八十】
[1892〜1970]詩人・フランス文学者。東京の生まれ。大学在学中から「早稲田文学」に作品を掲載。のち、「赤い鳥」に多数の童謡を発表。詩集「砂金」、童謡集「鸚鵡(おうむ)と時計」など。
しろやま‐さぶろう【城山三郎】
[1927〜2007]小説家。愛知の生まれ。本名、杉浦英一。経済学の知識を生かし、企業の内部や組織の裏面の人間模様を鮮やかに描き、企業小説の大ブームを巻き起こした。伝記小説も手がけ、映像化された...
しん‐かい【秦檜】
[1090〜1155]中国、南宋の政治家。字(あざな)は会之。江寧(江蘇省)の人。高宗に仕え、岳飛を獄死させて金と和議を結んだ。政権維持のため言論を弾圧し、後世、奸臣(かんしん)の典型とされる。
たかはし‐これきよ【高橋是清】
[1854〜1936]財政家・政治家。江戸の生まれ。日本銀行総裁・蔵相を経て、首相・政友会総裁などを歴任。昭和初期にも再三蔵相を務め、金融恐慌・世界大恐慌に対処。二・二六事件で暗殺された。
たかむら‐かおる【高村薫】
[1953〜 ]小説家。大阪の生まれ。本名、林みどり。リアリティーに満ちた社会派ミステリーで人気を集める。描写力の確かさに定評があり、映像化された作品も数多い。「マークスの山」で直木賞受賞。他に...
たけもと‐せっつだいじょう【竹本摂津大掾】
[1836〜1917]義太夫節の太夫。大坂の生まれ。本名、二見亀太郎、通称、金助。5世竹本春太夫に師事。初め南部太夫、のち2世越路太夫を襲名。明治36年(1903)摂津大掾を受領。美声家で、明治...
たつの‐ゆたか【辰野隆】
[1888〜1964]フランス文学者・随筆家。東京の生まれ。辰野金吾の長男。東大でフランス文学を講じ、門下から渡辺一夫・小林秀雄らが輩出。著「ボオドレエル研究序説」「忘れ得ぬ人々」など。
たてり‐そうけい【立入宗継】
[1528〜1622]安土桃山時代の京都の金融業者。名は「むねつぐ」とも。宮廷の御倉職(みくらしき)に任ぜられ、正親町(おおぎまち)天皇の命で織田信長の上洛を促した。
たまも‐の‐まえ【玉藻の前】
鳥羽上皇の寵(ちょう)を得たという伝説上の美女。異国から来た金毛九尾の狐で、陰陽師(おんようじ)に見破られて那須の殺生石(せっしょうせき)になったという。謡曲「殺生石」や浄瑠璃・歌舞伎に脚色された。
ジョンソン【Ben Jonson】
[1572〜1637]英国の劇作家・詩人。気質喜劇の伝統を確立、また宮廷仮面劇も書いた。喜劇「十人十色」「ボルポーネ」「錬金術師」など。