おおうち‐よしひろ【大内義弘】
[1356〜1400]室町前期の武将。周防など6か国の守護。南北朝の合一に尽力。朝鮮と交易。3代将軍足利義満と対立し、鎌倉公方(くぼう)満兼と通じて応永の乱を起こしたが堺で敗死。
おかざき‐まさむね【岡崎正宗】
鎌倉末期の刀工。相模の人。五郎入道正宗と称する。新藤五国光に師事。相州物の大成者で、沸(にえ)の美の表現にすぐれた。無比の名匠といわれるが有銘の作は少なく、名物「庖丁(ほうちょう)正宗」「日向(...
おがさわら‐さだむね【小笠原貞宗】
[1294〜1347]鎌倉末・南北朝時代の武将。元弘の変に足利尊氏に従って功をたて、信濃の守護となった。騎射・故実に通じ武家礼節の祖といわれる。
おがさわら‐ながきよ【小笠原長清】
[1162〜1242]鎌倉前期の武将。阿波の守護。小笠原氏の祖。源頼朝の挙兵に加わり、源義仲を討伐。奥州藤原氏の征討、承久の乱に功績があった。
おさふね‐ながみつ【長船長光】
鎌倉時代の刀工。備前の人。長船派の祖、光忠の子といわれるが、同名が数代続いている。足利将軍の宝刀「大般若長光」の作者とされる。生没年未詳。
かいけい【快慶】
鎌倉前期の仏師。号、安阿弥(あんなみ)。運慶の父康慶の弟子といわれる。作風は運慶の剛健な表現に対して、安阿弥様とよばれる理知的で流麗な形式美を見せ、後世の仏像様式に大きな影響を与えた。作品に浄土...
かがみ‐の‐おおきみ【鏡王女】
[?〜683]万葉集の女流歌人。舒明(じょめい)天皇の皇女・皇妹とも、鏡王の娘で額田王(ぬかたのおおきみ)の姉ともいわれる。天智天皇に愛され、のち藤原鎌足(ふじわらのかまたり)の妻。鏡女王。鏡姫王。
かくしん‐に【覚信尼】
[1224〜1283]鎌倉中期の浄土真宗の尼僧。親鸞(しんらん)の娘。母は恵信尼。父親鸞の没後、京都大谷の地に廟堂を建て、本願寺の基礎を築いた。
かくにょ【覚如】
[1271〜1351]鎌倉後期の浄土真宗の僧。親鸞(しんらん)の曽孫。大谷廟堂を本願寺と称し、親鸞の孫如信から相続した三代伝持の血脈を説いて教団統一を図った。著「親鸞伝絵」「報恩講式」「口伝鈔」など。
かざんいん‐もろかた【花山院師賢】
[1301〜1332]鎌倉末期の公卿。正二位大納言。歌人。後醍醐(ごだいご)天皇が北条氏討伐の兵を挙げたとき、天皇の身代わりとなって比叡山(ひえいざん)に行き、天皇の笠置(かさぎ)遷幸を成功させた。