せい‐しょうなごん【清少納言】
平安中期の女流文学者。本名未詳。父は清原元輔(きよはらのもとすけ)、曽祖父は深養父(ふかやぶ)。正暦4年(993)ごろから一条天皇の中宮定子に仕え、和漢の学才をもって寵を受けた。随筆「枕草子」、...
そうま‐こっこう【相馬黒光】
[1876〜1955]随筆家。宮城の生まれ。旧姓は星。本名、良(りょう)。夫、相馬愛蔵とともに中村屋を創業。荻原守衛や中村彝(つね)らの芸術家を援助した。著作に「黙移」など。
ソロー【Henry David Thoreau】
[1817〜1862]米国の思想家・随筆家。エマソンの影響を受け、その哲学を実践するためにウォールデン池畔で自給自足の生活を送った。著「森の生活」「市民としての反抗」など。
たけだ‐ゆりこ【武田百合子】
[1925〜1993]随筆家。神奈川の生まれ。夫は作家の武田泰淳。夫の死後、富士山荘での二人の生活を綴(つづ)った「富士日記」を発表し、田村俊子賞受賞。他に「犬が星見た」「ことばの食卓」など。
たつの‐ゆたか【辰野隆】
[1888〜1964]フランス文学者・随筆家。東京の生まれ。辰野金吾の長男。東大でフランス文学を講じ、門下から渡辺一夫・小林秀雄らが輩出。著「ボオドレエル研究序説」「忘れ得ぬ人々」など。
たにざき‐じゅんいちろう【谷崎潤一郎】
[1886〜1965]小説家。東京の生まれ。精二の兄。第二次「新思潮」同人。「刺青(しせい)」などで永井荷風に認められ、耽美的作風に新しい境地を開く。関西移住後は、古典的な日本美に傾倒し、独自の...
だん‐いくま【団伊玖磨】
[1924〜2001]作曲家・指揮者・随筆家。東京の生まれ。東京音楽学校卒。芸術院会員。団琢磨の孫。山田耕筰、諸井三郎らに師事。昭和28年(1953)、芥川也寸志、黛敏郎と「三人の会」を結成。創...
つだ‐せいふう【津田青楓】
[1880〜1978]画家。京都の生まれ。本名、亀治郎。初め日本画、のち洋画を学ぶ。二科会の創立に参画。左翼運動に参加したのち、同会脱会とともに日本画に復帰して南画風の作品を描いた。随筆・詩・書...
てじま‐とあん【手島堵庵】
[1718〜1786]江戸中期の心学者。京都の人。名は信。通称、近江屋嘉左衛門。石田梅岩に学び、時習社・明倫舎などを設立して心学の普及に努めた。著「坐談随筆」「知心弁疑」など。
てらだ‐とらひこ【寺田寅彦】
[1878〜1935]物理学者・随筆家。東京の生まれ。筆名、吉村冬彦・藪柑子(やぶこうじ)など。地球物理学・気象学などを研究。また、夏目漱石に師事し、「ホトトギス」に俳句・写生文を発表。のち、独...