しらす‐まさこ【白洲正子】
[1910〜1998]随筆家。東京の生まれ。次郎の妻。幼少より能を習い、当時は女人禁制とされていた能舞台に女性演者として初めて立った。「能面」「かくれ里」で読売文学賞を二度受賞。能のほか、古美術...
しんもん‐たつごろう【新門辰五郎】
[1800〜1875]江戸末期の侠客(きょうかく)。江戸の人。浅草寺に新設された門の番人となり、新門辰五郎とよばれた。火消し人足から町火消し十番組の頭となり、のち、徳川慶喜(よしのぶ)に重用され...
じょうごん【浄厳】
[1639〜1702]江戸中期の真言宗の僧。河内(かわち)の人。俗姓、上田氏。字(あざな)は覚彦(かくげん)。江戸時代の梵学(ぼんがく)の復興に功績があった。5代将軍徳川綱吉の帰依を受け、江戸湯...
せき‐かく【石恪】
中国五代、後蜀(ごしょく)の画家。成都(四川省)の人。字(あざな)は子専。水墨による道釈画・人物画に長じ、奔放な筆致を特色とする。模本とされる「二祖調心図」が伝存。せっかく。生没年未詳。
たじまもり【田道間守】
古代の伝説上の人物。新羅(しらぎ)王子天日矛(あめのひぼこ)の子孫。記紀によれば、第11代垂仁天皇の勅により、常世(とこよ)の国から非時香菓(ときじくのかくのこのみ)(橘)を10年かけて持ち帰っ...
とば‐そうじょう【鳥羽僧正】
⇒覚猷(かくゆう)
なりた‐そうきゅう【成田蒼虬】
[1761〜1842]江戸後期の俳人。金沢の人。名は利定。高桑闌更(たかくわらんこう)に学び、師の没後、京都に出て東山双林寺の芭蕉堂を守り、各地を遊歴。句集「蒼虬翁句集」「蒼虬翁俳諧集」。
にんしょう【忍性】
[1217〜1303]鎌倉時代の真言律宗の僧。大和の人。字(あざな)は良観。叡尊(えいぞん)・覚盛(かくじょう)に師事。鎌倉に極楽寺を開創。道路・橋梁の建設や貧民救済など社会事業に尽くした。忍性...
ニーチェ【Friedrich Wilhelm Nietzsche】
[1844〜1900]ドイツの哲学者。ギリシャ古典学、東洋思想に深い関心を示して近代文明の批判と克服を図り、キリスト教の神の死を宣言。善悪を超越した永遠回帰のニヒリズムに至った。さらにその体現者...
のぐち‐ふじお【野口冨士男】
[1911〜1993]小説家。東京の生まれ。本姓、平井。昭和15年(1940)小説「風の系譜」を発表。その後、徳田秋声に傾倒し、評伝「徳田秋声伝」で毎日芸術賞受賞。他に小説「なぎの葉考」「かくて...