にし‐あまね【西周】
[1829〜1897]哲学者・啓蒙思想家。石見(いわみ)の人。津和野藩医の子。オランダに留学、帰国して、開成所教授。森有礼らと明六社を結成し、西洋哲学の紹介、啓蒙思想の普及に努めた。著「百一新論...
にしお‐すえひろ【西尾末広】
[1891〜1981]政治家。香川の生まれ。大正期に労働運動に入り、各種争議を指導。社会民衆党の結党に参加。第二次大戦後に日本社会党結党の中心となり、芦田内閣の副総理に就任するが昭電疑獄で辞任。...
にしお‐みのる【西尾実】
[1889〜1979]国文学者・国語教育学者。長野の生まれ。国立国語研究所初代所長。中世文学の研究のほか、国語教育にも貢献した。著「中世的なものとその展開」など。
にし‐かなこ【西加奈子】
[1977〜 ]小説家。イラン、テヘランの生まれ。平成16年(2004)「あおい」で作家デビュー。「サラバ!」で第152回直木賞受賞。他に「通天閣」「ふくわらい」など。
にしかわ‐こうじろう【西川光二郎】
[1876〜1940]社会主義者。兵庫の生まれ。片山潜に協力して「労働世界」を発行。また、社会民主党結成に加わり、幸徳秋水らの平民社に参加。大逆事件後は転向し、精神修養家となる。
にしかわ‐じょけん【西川如見】
[1648〜1724]江戸中期の天文・地理学者。長崎の人。名は忠英。号、求林斎(ぐりんさい)。宋学・天文暦算を学び、儒教的自然観をとりつつ実証主義的見地を展開した。晩年、徳川吉宗に仕えた。著「華...
にしかわ‐すけのぶ【西川祐信】
[1671〜1750]江戸中期の浮世絵師。京都の人。号、自得叟・文華堂など。西川派の祖。初め狩野派を学び、さらに大和絵画法を会得し、折衷した画風を確立。肉筆美人画を得意とした。また、絵本作家とし...
にしき‐ぶんりゅう【錦文流】
江戸中期の浮世草子・浄瑠璃作者、俳人。元禄から享保(1688〜1736)にかけて大坂で活躍。浄瑠璃「本海道虎石」、浮世草子「当世乙女織」など。生没年未詳。
にしき‐まさあき【西木正明】
[1940〜2023]小説家。秋田の生まれ。本名、鈴木正昭(まさあき)。自ら現地に赴いて綿密に取材したドキュメンタリー作品を多く手がける。「凍(しば)れる瞳」「端島の女」で直木賞受賞。他に「オホ...
にしざわ‐いっぷう【西沢一風】
[1665〜1731]江戸中期の浮世草子・浄瑠璃作者。大坂の人。名は義教。西鶴以後の代表的浮世草子作者。また、正本(しょうほん)屋を営みながら、豊竹座で浄瑠璃を執筆。浮世草子「御前義経記」、浄瑠...