はた‐さはちろう【秦佐八郎】
[1873〜1938]細菌学者。島根の生まれ。慶大教授。本姓、山根。伝染病研究所に入り北里柴三郎に師事。エールリヒとともに明治43年(1910)梅毒の化学療法剤サルバルサンを発見。
はたの‐せいいち【波多野精一】
[1877〜1950]哲学者。長野の生まれ。早大・京大教授。ギリシャ哲学・キリスト教思想の原典研究と宗教哲学の体系化に尽くした。著「西洋哲学史要」「宗教哲学」「時と永遠」など。
はっとり‐しろう【服部四郎】
[1908〜1995]言語学者。三重の生まれ。東大教授。日本語・モンゴル語を中心としたアルタイ諸語を研究。著作に「音声学」「言語学の方法」など。昭和58年(1983)文化勲章受章。
ハドソン【William Henry Hudson】
[1841〜1922]英国の博物学者・小説家。米国人を両親にアルゼンチンで生まれ、のち英国に帰化。自然、特に鳥類の観察をもとにした随筆・小説で有名。随筆「ラ‐プラタの博物学者」、小説「緑の館」、...
ハドリアヌス【Publius Aelius Hadrianus】
[76〜138]ローマ皇帝。在位117〜138。五賢帝の一人。スペインの生まれ。行政改革を行って内政を整備し、また、パルティアと和し、ブリタニアに長城を築くなど辺境の防衛を強化した。
はねだ‐とおる【羽田亨】
[1882〜1955]東洋史学者。京都の生まれ。京大教授・総長を歴任。西域、中央アジア史を専攻。文化勲章受章。著「西域文明史概論」「西域文化史」など。
はまだ‐しょうじ【浜田庄司】
[1894〜1978]陶芸家。神奈川の生まれ。本名、象二。バーナード=リーチに師事し、英国で研究。帰国後は益子(ましこ)焼の向上発展に尽力し、質朴で力強い作風を展開。また、柳宗悦(やなぎむねよし...
はまだ‐ひこぞう【浜田彦蔵】
[1837〜1897]幕末・明治の通訳・貿易商。播磨(はりま)の人。江戸への航海中に漂流し、米国船に救われて渡米、帰化し、ジョセフ=ヒコと称した。安政6年(1859)帰国、日米外交交渉に活躍し、...
バフチン【Mikhail Mikhaylovich Bakhtin】
[1895〜1975]ソ連の文芸学者。幅広い知識のもとに近代の文学論の狭隘(きょうあい)さを指摘、言語学・民俗学・歴史学などにも大きな影響を与えた。作「フランソワ=ラブレーの作品と中世・ルネサン...
パブロフ【Ivan Petrovich Pavlov】
[1849〜1936]ロシアの生理学者。犬を手術して消化腺に通じる瘻管(ろうかん)を作り、消化生理を研究。さらに条件反射の実験・研究を続け、大脳の生理機能の究明に貢献した。1904年ノーベル生理...