こじじゅう【小侍従】
平安末期の女流歌人。石清水(いわしみず)八幡宮別当紀光清の娘。二条天皇、のち高倉天皇に仕えた。平家物語の月見の章に、藤原実定との和歌の贈答により「待宵(まつよい)の小侍従」とよばれた挿話がある。...
こすぎ‐ほうあん【小杉放庵】
[1881〜1964]画家。栃木の生まれ。本名、国太郎。初号、未醒(みせい)。再興日本美術院の洋画部を主宰、のち春陽会設立に参画。昭和に入って放庵と改号、気品のある水墨画を多く描いた。和歌・随筆...
こなかむら‐きよのり【小中村清矩】
[1822〜1895]幕末から明治初期の国学者。江戸の人。号、陽春廬(やすむろ)。和歌山藩の古学館教授。「古事類苑」の編纂(へんさん)に参加。著「官職制度沿革史」「歌舞音楽略史」など。
こぼり‐えんしゅう【小堀遠州】
[1579〜1647]江戸初期の茶人・造園家。遠州流茶道の祖。近江(おうみ)の人。名は政一。号、宗甫・孤篷(こほう)庵。遠江守(とおとうみのかみ)。豊臣秀吉、徳川家康・秀忠らに仕え、作事奉行を務...
こまつ‐しげみ【小松茂美】
[1925〜2010]古筆学者。山口の生まれ。国鉄職員などを経て昭和28年(1953)東京国立博物館に入り、独学で古筆研究をすすめた。昭和36年(1961)「後撰和歌集 校本と研究」で文学博士号...
ごえんゆう‐てんのう【後円融天皇】
[1359〜1393]北朝第5代天皇。在位、1371〜1382。後光厳天皇の第2皇子。名は緒仁(おひと)。法名、光浄。室町幕府第3代将軍足利義満に擁立されて即位。譲位後、院政を行った。和歌に長じ...
ごさい‐てんのう【後西天皇】
[1638〜1685]第111代天皇。在位1655〜1663。後水尾天皇の第7皇子。名は良仁(ながひと)。初め高松宮を継いだが、後光明天皇に皇嗣がなかったために即位。和歌にすぐれ、歌集「水日集」...
ごさくらまち‐てんのう【後桜町天皇】
[1740〜1813]第117代天皇。女帝。在位1762〜1771。桜町天皇の第2皇女。名は智子(としこ)。和歌を好み、御製千数百首があり、他に日記41冊、「禁中年中の事」などを著した。
ごとば‐てんのう【後鳥羽天皇】
[1180〜1239]第82代天皇。在位1183〜1198。高倉天皇の第4皇子。名は尊成(たかなり)。祖父後白河法皇の院政下、神器継承なしに即位し、譲位後、土御門(つちみかど)・順徳・仲恭(ちゅ...
さかい‐ほういつ【酒井抱一】
[1761〜1829]江戸後期の画家。江戸の人。名は忠因(ただなお)。通称栄八。別号、鶯村(おうそん)。姫路城主酒井忠以(さかいただざね)の弟。尾形光琳(おがたこうりん)に傾倒。琳派の画風に繊細...