たちはら‐すいけん【立原翠軒】
[1744〜1823]江戸後期の儒学者。水戸藩士。名は万。字(あざな)は伯時。別号、東里。徂徠学と折衷学を学び、彰考館総裁となった。「大日本史」の校訂に努め、水戸藩政にも尽力。著「海防集説」「西...
たち‐りゅうわん【館柳湾】
[1762〜1844]江戸後期の漢詩人。越後の人。名は機、字(あざな)は枢卿、柳湾は号。亀田鵬斎(ほうさい)に学ぶ。下級役人として飛騨高山などに赴任、退官後は江戸の目白台で詩作に専念。著作に「柳...
たつの‐きんご【辰野金吾】
[1854〜1919]建築家。佐賀の生まれ。英国に留学。明治から大正の建築界に指導的役割を果たし、日本建築学会会長などを歴任。作品に日本銀行本店旧館・東京駅などがある。
たつの‐ゆたか【辰野隆】
[1888〜1964]フランス文学者・随筆家。東京の生まれ。辰野金吾の長男。東大でフランス文学を講じ、門下から渡辺一夫・小林秀雄らが輩出。著「ボオドレエル研究序説」「忘れ得ぬ人々」など。
たての‐のぶゆき【立野信之】
[1903〜1971]小説家。千葉の生まれ。軍隊での生活を経てはじめプロレタリア作家として活躍するが、検挙された後は転向。現代史を題材とした作品を執筆した。「叛乱(はんらん)」で直木賞受賞。「友...
たてまつ‐わへい【立松和平】
[1947〜2010]小説家。栃木の生まれ。本名、横松和夫。早稲田大学在学中から創作をはじめる。卒業後、種々の職業を経験し、宇都宮市役所に勤務したのち作家活動に専念。「道元禅師」で泉鏡花文学賞受...
たなか‐あかまろ【田中阿歌麿】
[1869〜1944]日本の湖沼学・陸水学の開拓者。東京の生まれ。ベルギーのブリュッセル大学で地理学を学ぶ。帰国後、全国の主要湖沼を科学的に調査。昭和6年(1931)日本陸水学会を創立。著「諏訪...
たなか‐おうどう【田中王堂】
[1868〜1932]哲学者・評論家。埼玉の生まれ。本名は喜一。米国留学中にデューイの思想を学び、日本にプラグマティズム哲学を紹介。著「哲人主義」「我が非哲学」など。
だて‐ちひろ【伊達千広】
[1802〜1877]幕末の歌人・国学者。和歌山藩士。陸奥宗光の実父。号は自得。藩の重職として財政改革を推進したが失脚、脱藩して公武合体を画策した。著作に「大勢三転考」などがある。
ダニエル【John Frederic Daniell】
[1790〜1845]英国の化学者。ダニエル電池などを発明。