しおのや‐とういん【塩谷宕陰】
[1809〜1867]江戸末期の儒学者。江戸の人。名は世弘。松崎慊堂(まつざきこうどう)に師事。浜松藩主水野忠邦に仕え、のち幕府の儒官。「阿芙蓉彙聞」「籌海(ちゅうかい)私議」を著して海防の必要...
しおみ‐まさなり【塩見政誠】
[1646〜1719]江戸中期の蒔絵(まきえ)師。京都の人。落ち着いた気品のある研ぎ出し蒔絵は、「塩見蒔絵」と称されて高い評価を得た。
しかつべ‐の‐まがお【鹿都部真顔】
[1753〜1829]江戸後期の狂歌師・黄表紙作者。江戸の人。本名、北川嘉兵衛。戯作名、恋川好町。狂歌を俳諧歌と改称して和歌の優雅さをもたせようとした。大田南畝(おおたなんぽ)引退後の狂歌界の中...
しまき‐あかひこ【島木赤彦】
[1876〜1926]歌人。長野の生まれ。本名、久保田俊彦。伊藤左千夫に師事し、「アララギ」を編集。初め万葉風と写生とを強調、のち東洋的な象徴主義を目ざした。歌集「氷魚(ひお)」「太虗(たいきょ...
しみず‐もとよし【清水基吉】
[1918〜2008]小説家・俳人。東京の生まれ。「雁立(かりたち)」で芥川賞受賞。他に「白河」「夫婦万歳」など。俳句は石田波郷(はきょう)に師事し、俳誌「鶴」に参加。俳誌「日矢」を創刊、主宰。...
しょうくう【証空】
[1177〜1247]鎌倉前期の浄土宗の僧。西山派の祖。14歳で出家し、法然に師事、念仏や天台教義にも通じた。のち、西山の善峰寺に住み、浄土教を宣揚した。著「観門要義鈔」など。善慧坊。
ジェンナー【Edward Jenner】
[1749〜1823]英国の医師。痘瘡(とうそう)(天然痘)を研究、牛痘接種法(種痘法)を発見。著「牛痘として知られている痘苗の効果について」。
じょうけい【定慶】
鎌倉時代の慶派の仏師。 大仏師法師定慶。鎌倉前期に活躍。作、興福寺東金堂の維摩居士(ゆいまこじ)像、同寺の梵天・帝釈天像など。生没年未詳。
肥後法眼定慶。鎌倉前期から中期に活躍。作、大報恩寺...
じょうじん【成尋】
[1011〜1081]平安後期の天台宗の僧。藤原貞叙(ふじわらのさだのぶ)の子。62歳で入宋(にっそう)し各寺を巡礼。訳経場の監事となり、経典を日本へ送った。のち、宋で没。宋の神宗(しんそう)か...
じょせつ【如拙】
室町時代の画僧。相国寺の僧で周文の師と伝える。初期水墨画壇の中心人物の一人。代表作「瓢鮎(ひょうねん)図」。生没年未詳。