てんかい【天海】
[1536〜1643]江戸初期の天台宗の僧。会津の人。号、南光坊。勅諡(ちょくし)号、慈眼大師。徳川家康に重んじられ、政務にも参加。家康の死後、東照大権現を贈号、日光山に改葬し輪王寺を中興。江戸...
でん‐かん【田漢】
[1898〜1968]中国の劇作家・詩人。長沙(湖南省)の人。字(あざな)は寿昌(じゅしょう)。東京高師に学び、帰国後「南国月刊」を編集。のち、中国共産党に入党し、抗日民族統一戦線に協力。解放後...
でん‐ぎょう【伝教】
《「でんきょう」とも》仏の教えを伝えること。 「伝教大師」の略。
とうざん‐りょうかい【洞山良价】
[807〜869]中国、唐代の僧。曹洞宗の祖。会稽(浙江(せっこう)省)の人。洞山(江西省)普利院に住して教化に努めた。弟子の曹山本寂(そうざんほんじゃく)がその禅風を高揚したので、二人の名から...
とうしゅうさい‐しゃらく【東洲斎写楽】
江戸後期の浮世絵師。東洲斎は号。徳島藩主蜂須賀氏のお抱え能役者といわれるが不明。役者似顔絵や相撲絵を描いたが、特に役者の個性豊かな顔を誇張的な描写で表し、大首絵に本領を発揮。現存する約140点の...
とうのべ‐かおる【東野辺薫】
[1902〜1962]小説家。福島の生まれ。本名、野辺慎一。郷里で中学校・高校の教師を務める。福島県文学会会長。「和紙」で芥川賞受賞。他に「国土」「栄雅堂」など。
とうらい‐さんな【唐来参和】
[1744?〜1810]江戸後期の狂歌師・戯作者。姓は加藤。別号、質草少々など。通称、和泉屋源蔵。武士の出身で、狂歌は四方赤良(よものあから)の門下。洒落本「和唐珍解」、黄表紙「莫切自根金生木(...
どうきょう【道鏡】
[?〜772]奈良時代の法相(ほっそう)宗の僧。河内(かわち)の人。弓削(ゆげ)氏出身。称徳天皇に信任されて政界に進出。太政大臣禅師・法王となり、権力をふるったが、皇位をねらって藤原氏および和気...
どうげん【道元】
[1200〜1253]鎌倉前期の禅僧。京都の人。日本曹洞宗の開祖。内大臣久我通親の子。諱(いみな)は希玄。比叡山で修学し、のち入宋して天童如浄の法を嗣(つ)いだ。帰国後、建仁寺に住し、京都に興聖...
どうしょう【道生】
[?〜434]中国、東晋代の僧。廬山(ろざん)の慧遠(えおん)、さらに鳩摩羅什(くまらじゅう)に師事。頓悟成仏(とんごじょうぶつ)説を唱えた。