アテナイオス【Athēnaios】
2世紀ごろのギリシャの文人。その著書「博士の饗宴(きょうえん)」は今に伝わる最古の料理大全と呼ぶべきもので、当時の日常生活を知るうえでの貴重な資料。生没年未詳。
イブン‐バットゥータ【Ibn Baṭṭūṭah】
[1304〜1377]アラブの旅行家。モロッコから西アジア・インド・東南アジアを経て中国に至る旅行をし、見聞を記録。旅行記「ソフラ(三大陸周遊記)」は貴重な史料。
カサノバ
《Giovanni Giacomo Casanova》[1725〜1798]イタリアの文人。ヨーロッパ各地の貴族の間で漁色・冒険の生涯を送った。フランス語で書いた自伝「回想録」は風俗・文化資料...
かのう‐つねのぶ【狩野常信】
[1636〜1713]江戸前期の画家。尚信(なおのぶ)の長男で、木挽町(こびきちょう)狩野家2代目。探幽没後の狩野派を代表。古画の模写にも努め、「常信縮図」は貴重な資料。
コックス【Richard Cocks】
[?〜1624]英国の在日商館長。1613年東インド会社の商船で来日。平戸に商館を創立し、対日貿易拡大に努力したが、オランダ商館との競争に敗れて離日。帰国途中に死亡した。その日記は当時を知る貴重...
ごすこう‐いん【後崇光院】
[1372〜1456]崇光天皇の孫。伏見宮栄仁親王の王子。名は貞成(さだふさ)。法名、道欽。その日記「看聞日記」は、当時の政治・社会を伝える貴重な史料。
すがえ‐ますみ【菅江真澄】
[1754〜1829]江戸後期の国学者・旅行家。三河の人。本名、白井秀雄。生涯の大半を信州・奥羽地方の旅に過ごし、民俗学上貴重な資料を多数著した。著「真澄遊覧記」など。
なかやま‐ただちか【中山忠親】
[1132〜1195]平安末期・鎌倉初期の廷臣。内大臣。故実典礼に通じ、日記「山槐記」など貴重な資料を残した。「今鏡」「水鏡」の著者ともいわれる。
みなもと‐の‐いえなが【源家長】
[?〜1234]鎌倉初期の歌人。後鳥羽上皇に仕え、和歌所開闔(かいこう)となり、新古今集の編集に当たった。著「源家長日記」は和歌史の貴重な資料。
れいぜい‐ふみこ【冷泉布美子】
[1916〜2011]冷泉家第22代当主の四女。京都の生まれ。財団法人冷泉家時雨亭文庫を設立。藤原定家の日記「明月記」など、冷泉家に伝えられる貴重な資料の公開に尽力し、日本文化研究の発展に寄与した。