一町に三所
《「一町」は、距離では60間 (けん) 、約109メートル》1町の間に3か所くらいしかない。まばらなことのたとえ。一丁三所。「次第に人倫絶えて、—ばかり」〈浮・永代蔵・三〉
一朝の怒りにその身を忘る
《「論語」顔淵から》一時の怒りのために前後を忘れ、身を滅ぼすことになる。一朝の怒りに一生を過 (あやま) つ。
いっちょういっし【一張一弛】
《「礼記」雑記下から》弓の弦を張ったりゆるめたりするように、気持ちをひきしめたりゆるめたりすること。厳格さと寛大さを交互に示すこと。また、盛んになったり衰えたりすること。
いっちょういっせい【一調一声】
能で、小鼓一調のうち、特に謡に先立ち小鼓が一声の囃子を打つもの。
いっちょういっせき【一朝一夕】
《一日か一晩か、の意から》わずかな期間。短い時日。「これほどの大事業は—には成就しない」
いっちょうじめ【一丁締め】
手締めの一。掛け声のあとに1拍だけ手をたたくもの。一本締め。
いっちょうまえ【一丁前】
「一人前」に同じ。「—の口をきく」
いっちょうら【一張羅/一丁羅】
1 その人が持っている衣服のなかで、最もよいもの。「—の晴れ着を着こむ」 2 ほかには持たず、たった1着きりの衣服。
いっちょうあがり【一丁上がり】
《「いっちょあがり」とも》 1 料理の一人前ができあがること。また、できあがったことを知らせる言葉。 2 用事が片付くこと。勝負に勝つこと。また、そのときに発する言葉。「王手飛車取りで—だ」