[動ラ五(四)]《「起こる」と同語源。感情が高まるところから》
  1. 不満不快なことがあって、がまんできない気持ちを表す。腹を立てる。いかる。「真っ赤になって—・る」

  1. よくない言動を強くとがめる。しかる。「へまをして—・られた」

[可能]おこれる
[用法]おこる・[用法]いかる——「父親は息子のうそにおこって(いかって)殴りつけた」のように、日常的な怒りが行為表情となって外に現れる場合には、ほぼ共通して使える。◇抽象的ないかりの場合は「政界汚職にいかる」のように用い、「おこる」はふつう使わない。また、「いかる」は文章語的でもある。◇類似の語「しかる」は、相手言動やあやまちなどを強い調子で責めること。「父親はうそをついた息子をしかった」のように用いる。

[動ラ五(四)]

  1. 今までなかったものが新たに生じる。おきる。「静電気が—・る」「さざ波が—・る」

    1. ㋐自然が働きや動きを示す。おきる。「地震が—・る」「洪水が—・る」

    2. 平常と異なる状態や、好ましくない事態が生じる。おきる。「事件が—・る」「戦争が—・る」

  1. ある感情欲望が生じる。また、からだの働きがある状態を示す。おきる。「疑いが—・る」「仏ごころが—・る」「発作が—・る」

  1. 大ぜいの人が出てくる。大挙する。

    1. 大衆 (だいしゅ) —・って西坂本より皆おっかへす」〈平家・一〉

[動ラ五(四)]《「起こる」と同語源》火が炭に燃え移って、火勢が強くなる。また、炭に火がつく。おきる。「火鉢炭火が—・る」
[動ラ五(四)]《「起こる」と同語源》新しいものが生じ、勢いが盛んになる。また、ひっそりしていたものが目立つ状態になる。「新分野の学問が—・る」「志気が—・る」「国が—・る」

出典:青空文庫

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