こうやさんかた【高野三方】
平安時代以来、分かれた高野山の僧徒の三派の称。学侶方 (がくりょがた) ・行人方 (ぎょうにんがた) ・聖方 (ひじりかた) となっていたが、明治以降は廃止、統合された。
こうやさんだいがく【高野山大学】
和歌山県伊都郡高野町にある私立大学。明治19年(1886)設立の真言宗古義大学林を母体に、大正15年(1926)旧制大学となり、昭和24年(1949)新制大学に移行。
こうやどうふ【高野豆腐】
《もと、高野山の宿坊でつくったところから》「凍り豆腐」に同じ。《季 冬》
こうやのたまがわ【高野の玉川】
高野山にある川。六玉川 (むたまがわ) の一つで、奥院の大師廟 (びょう) の近くを流れる。
こうやのまんねんごけ【高野の万年蘚】
⇒こうやのまんねんぐさ
こうやのり【紺屋糊】
紺屋で文様を染め出すとき、白抜きにする部分に塗る糊。こんやのり。
こうやばん【高野版】
高野山で開板された仏典の総称。狭義には、鎌倉以降に真言宗一門で一定の板型で開板されたものをさす。
こうやひじり【高野聖】
1 地方伝道のために、高野山から派遣された回国の僧。学侶方 (がくりょがた) ・行人方 (ぎょうにんがた) に対して、聖方 (ひじりかた) のこと。のちには、高野山の下級の僧。また、その服装をした乞食僧 (こつじきそう) 。 2 タガメの別名。《季 夏》 [補説]書名別項。→高野聖
こうやぼうき【高野箒】
キク科の落葉低木。関東以西の山野に自生。高さ60〜90センチ。幹は細くよく分枝し、枝には一年枝と二年枝とがある。秋、一年枝の先に白い花を開く。高野山で、この枝を使ってほうきを作るのでこの名がある。たまぼうき。
こうやまいり【高野参り】
1 高野山の金剛峰寺 (こんごうぶじ) に参詣すること。また、その人。 2 《「こうや(厠)」を掛けて、また、高野山に行って「髪を落とす」と「紙を落とす」を掛けて》便所に行くこと。