丁寧の助動詞「ます」の古い終止・連体形。「振り返ってみまするに、数々の山を乗り越えてまいりました」

其奴 (そやつ) を逃しまするなと声かけられておどろく藤兵衛」〈人・梅児誉美・四〉

[補説]現代語では、仮定形「ますれ」とともにその使用は限られ、形式ばった堅苦しい表現に用いられるだけである。
[動サ変][文]ま・す[サ変]
  1. こする。みがく。

    1. 「奮然立ち上がって更に—・する腕の無念さ」〈一葉・うもれ木〉

  1. ある線にすれすれになるほど近づく。迫る。接近する。「先人の塁を—・する」「天を—・する超高層建築物」

出典:青空文庫

goo辞書は無料で使える辞書・辞典の検索サービスです。1999年にポータルサイト初の辞書サービスとして提供を開始しました。出版社による信頼性の高い語学辞典(国語辞書、英和辞書、和英辞書、類語辞書、四字熟語、漢字など)と多種多様な専門用語集を配信しています。すべての辞書をまとめて検索する「横断検索」と特定の辞書を検索する「個別検索」が可能です。国語辞書ではニュース記事や青空文庫での言葉の使用例が確認でき、使い方が分からない時に便利です。