ベクトルがぞう【ベクトル画像】
⇒ベクトルグラフィックス
ベクトルくうかん【ベクトル空間】
集合Vの任意の二つの元x、yに対して和x+yが定義され、任意の元xと任意の実数αに対して積αxが定義され、この和と積に関して交換・結合・分配の法則などが成立するとき、この集合Vをベクトル空間という。線形空間。
ベクトルグラフィックス【vector graphics】
コンピューターで画像や文字を表示する際、線や面などの図形要素に関するパラメーターで表現する方式。一方、色のついたドット(点)の集まりで表現する場合は、ビットマップグラフィックスという。ベクトル画像。ベクターグラフィックス。
ベクトルしんでんず【ベクトル心電図】
心電図誘導法の一種。心臓の収縮周期の間に生じる電位変化の大きさと方向を、陰極線オシロスコープ上に投影像として表示するもの。
ベクトルせき【ベクトル積】
⇒外積 (がいせき)
ベクトルフォント【vector font】
コンピューターの字体で、文字を、ベクトル(向きと長さをもつ線分)の集まりとして表現する方式。ドットの集まりで定義した従来のフォントに比べて、拡大・変形してもなめらかに表示できる。
ベクトルポテンシャル【vector potential】
電磁場を記述する一つの方法として導入されたベクトル量。量子電磁力学では、これを用いた記述が物理的に重要であるとされる。→アハラノフ‐ボーム効果
ベクトルりょう【ベクトル量】
ベクトルの性質をもつ物理量。力・速度・電界など。
ベクトルがたスーパーコンピューター【ベクトル型スーパーコンピューター】
《vector type super computer》ベクトル型プロセッサーを用いるスーパーコンピューターの総称。ベクトル演算(同じ計算を繰り返し大量に行う処理)に向くため、天気予報の数値計算や流体のシミュレーション、多体問題などに利用される。→スカラー型スーパーコンピューター
ベクトルりょうしか【ベクトル量子化】
連続的な量を離散的なとびとびの数値で表す(量子化する)とき、複数の数値をまとめてベクトル量とし、似通ったベクトルから代表的なベクトルを選んで符号化(エンコード)することで、近似的に離散的な数値に変換すること。画像・動画の圧縮などに広く利用される。