世は回り持ち
貴賤貧富の運命は、かわるがわる誰にも巡ってくるものだ。天下は回り持ち。
世は元偲び
世の中の人は、とかく昔を懐かしむものであるということ。
世乱れて忠臣を識る
《「唐書」崔円伝から》世の中が混乱したときに、真の忠義の臣が誰であるかがわかる。
世も末
《仏教の末法思想による言葉》この世も終わりであること。救いがたい世であること。「こんな歌がはやるとは—だ」
世を挙げて
世の中の人が全員で。世間全体が一致して。「—の健康ブーム」
世を去る
死ぬ。「若くして—・る」
世を忍ぶ
世間の人の目を避けて隠れる。「—・ぶ仮のすまい」
世を知る
1 世情に通じる。また、男女の情を理解する。「命あらばいかさまにせむ—・らぬ虫だに秋は鳴きにこそ鳴け」〈千載・秋中〉 2 国を治める。世の中を統治する。「—・り給はむにもいとめでたき御心もちゐを」〈栄花・月の宴〉
世を捨てる
俗世間から離れて暮らす。隠遁 (いんとん) する。また、出家する。「—・てて仏門に入る」
世を背く
「世を捨てる」に同じ。「—・く宿にはふかじあやめ草心のとまる妻となりけり」〈拾玉集・一〉