つかいにっき【遣ひ日記】
毎日の金銭の支出を記入する帳面。「万事の払ひ十両までは入らずと、—をお目にかくる」〈浮・二十不孝・一〉
つかいばしり【使い走り】
[名](スル)《「つかいはしり」とも》用事を命じられてあちこちに使いに行くこと。また、その人。使い歩き。「選挙事務所で—する」
つかいはやま【使い早馬】
《「はやま」は、はやうまの意》方々を走りまわって早く使いを果たすこと。また、その人。「家来同様に畑をうなったり庭を掃いたり、—もして」〈円朝・怪談牡丹灯籠〉
つかいばらい【遣い払い】
支払い。「年々の—にて」〈福沢・文明論之概略〉
つかいばん【使い番】
1 使い走りをする者。「妾宅の—迄させるんだものなあ」〈木下尚江・良人の自白〉 2 安土桃山時代、戦時に伝令・巡察などに当たった者。使い役。 3 江戸幕府の職名。若年寄の支配に属し、戦時には陣中の伝令・巡察など、平時には諸国の巡察や大坂・駿府 (すんぷ) など要地への出張を任務とした。使い役。 4 江戸時代、将軍家の大奥の女中の職名。
つかいびと【使ひ人】
1 召し使い。使用人。「此の君をわがむすめどもの—になしてしがな」〈源・蓬生〉 2 めかけ。側女 (そばめ) 。「妻 (め) もまうけず、—もつかはぬ人あり」〈宇津保・藤原の君〉 3 使者。「波路は御—の乗るまじき掟をたがへたるは」〈読・春雨・宮木が塚〉
つかいふるし【使い古し】
長い間使って古くなること。また、そのもの。「—の腕時計」
つかいまわし【使い回し】
いろいろに使うこと。「—の利くスーツ」
つかいみず【使い水】
雑用に使う水。「漸 (ようよう) 分った。—だ」〈総生寛・西洋道中膝栗毛〉
つかいみち【使い道/使い途】
1 使う方法。使い方。「金の—を考える」 2 使う目的に応じたそれぞれの方面。用途。使い所。「—が広い道具」