ろうどうあんぜんえいせいほう【労働安全衛生法】
労働者の安全と健康を確保し、快適な職場環境の形成を促進することを目的として定められた法律。労働災害を防止するため、危害防止基準を確立するとともに、安全管理者・衛生管理者などの設置や資格の取得や技能講習の実施などの総合的な対策を計画的に推進することを事業者に求めている。昭和47年(1972)制定。安衛法。
ろうどういいんかい【労働委員会】
労働争議の調整や不当労働行為の審査などを行う行政委員会。労働者・使用者・公益を代表する委員からなり、中央労働委員会と都道府県労働委員会がある。 [補説]かつては船員のための船員労働委員会が存在したが平成20年(2008)廃止。業務は中央労働委員会・都道府県労働委員会に移管された。
ろうどういどう【労働移動】
産業間、地域間、職業間における労働者の移動。
ろうどういどうしゃ【労働移動者】
ある一定の期間に就職・転職・退職など労働移動を行った者。入職者と離職者のこと。雇用形態(一般労働者かパートタイム労働者か)・性別・職歴(未就業入職か転職入職か)などの観点から労働移動者数を算出して雇用動向の分析に利用する。
ろうどううんどう【労働運動】
労働者が団結して労働条件の改善や社会的地位の向上を目ざして行う運動。
ろうどうか【労働歌】
1 「労作歌 (ろうさくうた) 」に同じ。 2 労働運動の中で、団結・士気高揚などのためにうたわれる歌。
ろうどうかがく【労働科学】
労働を、生理学・心理学・衛生学・病理学など自然科学的方法によって研究する学問。労働の質の向上や労働者の生活の福祉に寄与することを目的とする。
ろうどうかちせつ【労働価値説】
商品の価値は、その商品を生産するための社会的必要労働時間によって決定されるとする価値理論。英国のペティに始まり、スミス・リカードを経て、マルクスによって完成された。
ろうどうがっこう【労働学校】
労働者の自覚や知識の向上のために、労働組合などが設立した学校。日本では大正9年(1920)に設立されたのが最初。
ろうどうかんけいちょうせいほう【労働関係調整法】
労働関係の公正な調整を図り、労働争議の予防または解決を目的とする法律。労働争議について自主的解決を原則としながら、斡旋 (あっせん) ・調停・仲裁・緊急調整の四つの調整方法を定め、また争議行為の制限・禁止などを規定。昭和21年(1946)施行。