[補説]在庫商品の
時価が
変動すると、
棚卸資産の評価方法によって、
在庫評価額と
実際の取得原価との間に大きな差が生じる
場合ががある。例えば、
低価法を
採用する
場合、
相場が
上昇すると、期初の安値在庫の
影響を受けて売上原価が押し下げられ、利益が
増加する。
原価法を
採用する
場合、
相場が
下落すると、期初の高値在庫の
影響を受けて売上原価が押し上げられ、利益が
圧縮される。石油元売り
会社など
大量の
在庫を
保有する
企業は、こうした在庫評価の
影響を受けやすいため、決算短信などで、在庫影響を除いた
実質ベースの
損益を
公表する
場合がある。