おおくらきょう【大蔵卿】
1 明治初年の官制で、大蔵省の長官の称。 2 律令制で、大蔵省の長官。正四位下相当。おおくらのかみ。
おおくらしょう【大蔵省】
1 国家予算の編成、財務・通貨・金融・証券などに関する事務を担当した国の行政機関。明治2年(1869)設置。平成10年(1998)から12年の間に金融行政を分離した上で、同13年財務省に改組された。 2 律令制で、太政官 (だいじょうかん) 八省の一。諸国からの貢ぎ物を収納し、通貨・租税・度量衡などのことをつかさどった役所。おおくらのつかさ。
おおくらしょうしょうけん【大蔵省証券】
政府短期証券の一。政府が一時的な資金不足を補うために発行した国債で、当該年度の歳入で償還しなければならなかった。現財務省証券。
おおくらだいじん【大蔵大臣】
1 大蔵省の長。蔵相。 2 (比喩的に)財政の実権を握っている人。特に主婦のこと。
おおくらとらあきら【大蔵虎明】
[1597〜1662]江戸初期の狂言師。山城の人。大蔵流宗家13世。大蔵流最古の台本「狂言之本」(通称「虎明本」)を書き留め、狂言論「わらんべ草」を著した。
おおくらながつね【大蔵永常】
[1768〜?]江戸後期の農学者。豊後 (ぶんご) の人。通称、徳兵衛。農業技術の指導と進歩に貢献した。著「農具便利論」「農家益」「広益国産考」など。
おおくらのかみ【大蔵卿】
「おおくらきょう(大蔵卿)2」に同じ。
おおくらのつかさ【大蔵省】
「おおくらしょう(大蔵省)2」に同じ。
おおくらりゅう【大蔵流】
狂言の流派の一。南北朝時代の玄恵法印を初世とするが、事実上は8世の金春四郎次郎 (こんぱるしろうじろう) を祖とする。現在、大蔵宗家・山本・茂山・善竹の四家がある。