かくりつごさ【確率誤差】
ある測定値と平均値との誤差が、一定数より大きくなる確率と小さくなる確率とが等しくなる値。
かくりつし【確率紙】
縦軸に関数尺を、横軸に目盛りを入れた方眼紙。累積度数分布の検討に用い、直線に近い形が描かれれば、だいたい正規分布である。
かくりつぶんぷ【確率分布】
確率変数のとる値に対し、その値をとる確率の分布状態。
かくりつへんすう【確率変数】
試行ごとにある確率をもって定まる量。二つのさいころを振る試行で出た目の和のような量。
かくりつよほう【確率予報】
予想した天気の状態がどのくらいの確率で現れるかの予報。現在は、降水確率予報が行われている。
かくりつろん【確率論】
偶然事象に関して、その起こる確率の理論と応用を研究する数学の一部門。公算論。
かくりつかてい【確率過程】
時間の経過とともにランダムに変化する事象を、確率変数を用いて数学的に記述したもの。ブラウン運動を数学的にモデル化したウィーナー過程をはじめ、株価・為替相場、道路の交通量、都市の人口、感染症の流行など、多様な現象を表現する数理モデルとして利用される。
かくりつのかほうていり【確率の加法定理】
事象Aまたは事象Bが起こる確率P(A∪B)は、Aが起こる確率P(A)とBが起こる確率P(B)の和から、AとBがともに起こる確率P(A∩B)を引いたもので、P(A∪B)=P(A)+P(B)−P(A∩B)という式で表される。AとBが排反事象の場合は、Aが起こる確率とBが起こる確率の和で求められ、P(A∪B)=P(A)+P(B)という式で表される。確率の和の法則。→確率の乗法定理
かくりつのじょうほうていり【確率の乗法定理】
事象Aが起こり、続いて事象Bが起こる確率Pは、Aが起こる確率と、Aが起こったという条件のもとでBが起こる確率の積で求められる。これは、P(A∩B)=P(A)P(B|A)という式で表される。例えば、Aと書かれたカードが2枚、Bと書かれたカードが3枚ある場合、1回目にAのカードを引き、残りの4枚の中から2回目にBのカードを引く確率は、2/5×3/4=3/10となる。ただし、AとBが互いに独立した事象である場合は、Aが起こる確率とBが起こる確率の積で求められる。これは、P(A∩B)=P(A)P(B)という式で表される。例えば、Aと書かれたカードが2枚、Bと書かれたカードが3枚ある場合、1回目にAのカードを引いて元に戻し、2回目に5枚の中からBのカードを引く確率は、2/5×3/5=6/25となる。確率の積の法則。確率の乗法公式。
かくりつのせきのほうそく【確率の積の法則】
⇒確率の乗法定理