言葉を下ぐ
へりくだった言葉遣いをする。言葉を低くする。「家来ともいはん武士 (もののふ) に手をさげ—・げ髪の」〈浄・関八州繋馬〉
言葉を番う
口約束する。口約する。契る。「—・うた、諍 (あらが) ふなと言ひ捨てて引き返す」〈浄・傾城酒呑童子〉
言葉を尽くす
ありったけの言葉を使って、さまざまに言う。「—・して説得に当たる」
言葉を濁す
はっきり言わないで、あいまいに言う。口を濁す。「—・して本心を明かさない」 [補説]文化庁が発表した「国語に関する世論調査」で、「言葉を濁す」と「口を濁す」について、どちらの言い方を使うか尋ねたところ、次のような結果が出た。 平成17年度調査平成28年度調査言葉を濁す66.9パーセント74.3パーセント口を濁す27.6パーセント17.5パーセント
言葉を残す
1 のちのちのために言っておく。「斯道 (しどう) の先達 (せんだつ) が—・している」 2 言うべきことを、全部言わないでおく。きっぱりと言いきらない。「—・さず洗いざらいぶちまける」
言葉を呑む
感動や驚きのために、また、相手の気持ちを察して、言おうとしたことが言えなくなる。「相手のあまりの変わりように—・む」
言葉を挟む
人の話の途中で口をきく。口出しをする。ことばをさしはさむ。「横から—・む」
言葉を卑くする
へりくだって物を言う。「—◦してお願いにあがる」
ことばあそび【言葉遊び】
言語の発音や意味を利用した遊び。早口言葉・なぞなぞ・尻取り・洒落 (しゃれ) ・はさみ言葉・さかさ言葉など。
ことばあらそい【言葉争い】
口げんか。口論。言い争い。