さんぼういん【三宝印】
禅宗で、「仏法僧宝」の4字を篆書 (てんしょ) ・隷書 (れいしょ) ・梵字 (ぼんじ) などの字体で刻んだ印。祈祷 (きとう) の札や護符などに押す。
さんぼうえ【三宝絵】
仏・法・僧の三宝を題材として描いた絵。 「三宝絵詞 (えことば) 」の別称。
さんぼうがくにん【三方楽人】
近世、宮中に勤仕した雅楽家の三つの系統。すなわち、宮廷直属の京都方、興福寺所属の南都方、四天王寺所属の天王寺方の楽人の総称。
さんぼうかん【三宝柑】
《「さんぽうかん」とも》ミカン科の常緑中高木。和歌山県の原産。実は濃黄色、だるま形で、果柄部にこぶ状の突起がある。酸味が少なく甘い。《季 春》
さんぼうきちにち【三宝吉日】
陰陽道 (おんようどう) で、万事に吉であるという日。さんぽうきちじつ。
さんぼうぎり【三方桐】
たんすなどの前と左右の三方に桐の材を用いること。また、そのたんす。→総桐
さんぼうきん【三方金】
書物の装丁で、天・地・前小口の三方に金箔を貼ったもの。「—の豪華本」
さんぼうぎん【三宝銀】
「宝」の字の極印三つを打った丁銀と豆板銀。江戸幕府が宝永7年(1710)から翌年にかけて鋳造したもの。
さんぼうこうじん【三宝荒神】
1 仏・法・僧の三宝を守護するという神。三面六臂 (ろっぴ) で、怒りの形相を示す。不浄を忌み、火を好むというところから、近世以降、かまどの神として祭る。荒神。 2 鞍の一。馬の背の上と左右に箱または枠をつけ、三人乗れるようにしたもの。また、その乗り方。
さんぼうしょうけい【三方晶系】
結晶系の一。長さの等しい3本の対称軸が互いに120度で交わり、その交点に1本の垂直な軸が交わる結晶軸をもつもの。電気石・方解石などにみられる。