ただ‐し【但し】

の解説

《副詞「ただ」に副助詞「し」が付いたものから》

［接］

1. １ 前述の事柄に対して、その条件や例外などを示す。しかし。「入場自由。—、子供はお断り」

1. ２ 前述の事柄に対する推量や疑問を導く。ひょっとすると。もしかしたら。

   1. 「十月を神無月と言ひて神事にはばかるべきよしは、記したる物なし…—、当月、諸社の祭なき故にこの名あるか」〈徒然・二〇二〉

1. ３ 前述の事柄に対して、別の事柄を並立させる。それとも。もしくは。

   1. 「江戸橋の田村屋にせうか。—西村がおさよが所で乗らうか」〈洒・辰巳之園〉

［副］「ただ」を強めた語。

1. 1. 「—三宝の加護に非ずは」〈今昔・一二・一六〉

類語

• なお(なお)

出典：デジタル大辞泉（小学館）

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