1. 《「でば」とも》外へ出るきっかけ。

    1. 「跳ね返されて、―を失って、ごうと吼 (ほ) えている」〈漱石・坑夫〉

  1. 《「でば」とも》外出する手段。交通の便。

    1. 「わざわざこんな―の悪い処へ引込んで」〈荷風腕くらべ

  1. で、神・鬼・精・霊などの後ジテツレが登場するときに用いる囃子 (はやし) 

  1. 歌舞伎で、主役などの登場。また、その際の所作や下座音楽

  1. 舞踊的な芸能で、登場するとき、また、退場するときの舞踊・音楽など。出羽。⇔入端 (いりは) 

  1. 《「でば」とも》ちょうど出るおり。出しな。出ばな。

    1. 「あれあれ、いま月の―ぢゃ」〈和泉流狂・吹取り〉

[接]《「それでは」の略》
  1. 前述の事柄を受けて、それをふまえて次の事柄を導くときに用いる。それなら。「―、そうします」

  1. 区切りをつけて、物事を始めたり終えたりすることを示す。「―始めよう」「―これまで」「―さようなら」

[連語]

《断定の助動詞「だ」の連用形+係助詞「は」》判断の前提を表す。…であるとすれば。…だと。「雨―中止になる」「彼―だれも承知しないだろう」
《格助詞「で」+係助詞「は」》…で。…においては。…を用いては。「今日―問題にされない」
《接続助詞「で」+係助詞「は」》未然形に付く。

㋐…ずには。…ないでは。…なくては。

「さぶらは―あしかりぬべかりけるを」〈・行幸〉

㋑(「ならでは」の形で)…のほかには。…以外には。

「かかる世の古事 (ふるごと) なら―、げに何をか紛るることなきつれづれを慰めまし」〈・蛍〉

ては[連語]

出典:青空文庫