• 其処となし

  どこと特定するわけでなく、全体にわたっている。一帯にわたっている。「—・く山路は雪にうづもれて名を頼みこし白川の関」〈夫木・二一〉

• 其処とも知らず

  どこをどうということもなく。どこともわからない。「思ふどち—◦ず行き暮れぬ花の宿かせ野辺のうぐひす」〈新古今・春上〉

• 其処へ持って来て

  さらに加えて。そのうえ。「雨がやまなかった。—風がひどく吹き出した」

• 其処へ行くと

  そういう点からいうと。その点に関しては。「宮仕えは窮屈だ。—自営業は気楽だ」

• 其処に山があるから

  ⇒山が其処にあるから

出典：デジタル大辞泉（小学館）

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