わらびこ【蕨粉】
ワラビの根茎からとったでんぷん。蕨餅 (わらびもち) 、蕨のりの材料。
わらびし【蕨市】
⇒蕨
わらびで【蕨手】
《「わらびて」とも》 1 若葉がまだ開かず先がこぶしのように巻いている早蕨 (さわらび) 。 2 早蕨のような先端が巻き込んだ形の意匠。刀の柄 (つか) や高欄、神輿 (みこし) の屋根などにみられる。
わらびでのたち【蕨手の太刀】
古代の刀剣の形式の一。柄頭 (つかがしら) が蕨手状の鉄剣。古墳時代から奈良・平安時代にかけて用いられた。東北地方から多く出土し、正倉院御物中にもある。わらびでとう。
わらびなわ【蕨縄】
ワラビの根からでんぷんをとったあとの繊維をなって作った縄。色が黒く、じょうぶで水にも強い。
わらびのし【蕨熨斗】
贈り物の上書きや引き幕などに、「のし」という字を、蕨手のように書くこと。また、その文字。
わらびのり【蕨糊】
蕨粉で作ったのり。粘着力が強いので、柿渋で溶いて傘やちょうちんなどをはるのに用いた。
わらびぼうき【蕨箒】
ワラビの茎や葉を束ねて作った庭ぼうき。
わらびもち【蕨餅】
蕨粉に水と砂糖を加えて練り、冷やし固めた餅。黄な粉をまぶして食べる。《季 春》