こんりんおう【金輪王】
転輪王の一。金の輪宝を感得し、須弥山 (しゅみせん) の四州を統治する王。金輪聖王。こんりんのう。
こんりんざい【金輪際】
[名] 1 仏語。大地の最下底のところ。大地がある金輪の一番下、水輪に接するところ。金輪奈落。 2 物事の極限。ゆきつくところ。「逢ひ初めし時の誓文を—と思ひつめ」〈浄・薩摩歌〉 [副] 1 (あとに打消しの語を伴って用いる)強い決意をもって否定する意を表す語。絶対に。断じて。「—承知しない」「もう—ごめんだ」 2 極限まで。どこまでも。とことんまで。「聞きかけたことは—聞いてしまはねば、気がすまぬ」〈滑・膝栗毛・六〉 [補説]書名別項。→金輪際
こんりんならく【金輪奈落】
[名]「金輪際1」に同じ。 [副]どこまでも。とことん。底の底まで。こんりんざい。「かう握ったら—、旗は切れてもちぎれても、…やみやみと渡さうかと」〈浄・布引滝〉