かん【漢】
中国古代の王朝。前202年、高祖劉邦(りゅうほう)が建国。長安を都とする前漢(西漢)と洛陽を都とする後漢(東漢)とに分かれる。両者の間に、王莽(おうもう)が建国した新による中断がある。22...
がぞう‐せん【画像塼】
模様や図象を線刻、浮き彫りまたは型押しした煉瓦(れんが)。中国では漢・六朝時代、朝鮮では三国時代、日本では飛鳥・天平時代に盛行した。
がま‐せんにん【蝦蟇仙人】
昔、ガマを使い、怪しい術を行ったという中国の仙人。三国時代呉の葛玄(かつげん)、および五代後梁の劉海蟾(りゅうかいせん)をさし、画題とされる。
ぎょう【鄴】
中国河北省東端にあった、三国時代の魏(ぎ)、また、後趙(こうちょう)・前燕(ぜんえん)・東魏(とうぎ)・北斉(ほくせい)の首都。
けんぎょう【建業】
南京(ナンキン)の古称。三国時代の呉の首都。
げんせきせいがん【阮籍青眼】
阮籍は俗世にこだわらない人であったが、自分の気に入った人は黒い目で迎え、世俗にとらわれた気にいらない人には白い目で応対したこと。▽「阮籍」は中国三国時代の魏ぎの人。竹林ちくりんの七賢しちけんの一人。老荘ろうそうの学を好み、世俗の儒教道徳をきらって、そうした人たちを白眼視した。『蒙求もうぎゅう』の一句。
ごかのあもう【呉下阿蒙】
いつまでたっても、全く進歩のないつまらない人のたとえ。また、無学な人のたとえ。呉の蒙さんの意から。▽「呉下」は呉の国の中。呉の地方にいる意。「阿」は相手を親しみを込めて呼ぶのに名前の上につける接頭語。「阿蒙」は蒙さんの意。ここでは中国三国時代呉の孫権そんけんに仕えた呂蒙りょもうのこと。「旧きゅう阿蒙」ともいう。
しけんはっと【子建八斗】
中国六朝りくちょう時代、宋そうの謝霊運しゃれいうんが三国時代の魏ぎの曹植そうしょくの詩才を賞賛した語。天下の才能が一石いっこくあるとすれば、曹植の詩才は一人で八斗を有するという意。▽「子建」は曹植の字あざな。「斗」は容量の単位。一石は十斗。『蒙求もうぎゅう』の一句。
どくしょさんよ【読書三余】
読書をするのに好都合な三つの余暇。一年のうちでは冬、一日のうちでは夜、時のうちでは雨降りをいう。中国三国時代、魏ぎの董遇とうぐうが勉学する時間がないと嘆く弟子を諭した語。▽「余」はひま・余暇の意。
どくしょひゃっぺん【読書百遍】
難解な文章でも繰り返し読めば、意味が自然と分かってくるということ。▽「百遍」は回数が多いこと。「読書百遍義ぎ自おのずから見あらわる」、あるいは「読書百遍意い自ら通ず」の略。中国三国時代、魏ぎの董遇とうぐうが弟子に何度も読書することの必要性を説いた語。
おう‐しゅく【王粛】
[195〜256]中国、三国時代の魏(ぎ)の学者。東海(山東省)の人。字(あざな)は子雍(しよう)。当時流行していた鄭玄(ていげん)の学問を批判して「聖証論」を著し、「尚書」「毛詩」「三礼」「左...
おう‐ひつ【王弼】
[226〜249]中国、三国時代の魏(ぎ)の思想家。山陽(河南省)の人。字(あざな)は輔嗣(ほし)。幼くして高名をはせ、何晏(かあん)とともに玄学(老荘の学)の始祖といわれる。著「周易注」「老子...
か‐あん【何晏】
[?〜249]中国、三国時代の魏(ぎ)の学者。字(あざな)は平叔(へいしゅく)。南陽・宛(えん)(河南省)の人。老荘の学を好み、王弼(おうひつ)とともに玄学の風を開いた。明(めい)帝に仕え列侯と...
かん‐う【関羽】
[?〜219]中国、三国時代の蜀(しょく)の武将。河東(山西省)の人。字(あざな)は雲長。張飛とともに劉備(りゅうび)を助け、赤壁の戦いに大功をたてたが、のち呉に捕らえられて死んだ。後世、軍神...
けい‐こう【嵆康】
[223〜262]中国、三国時代の魏の思想家。譙国(しょうこく)銍(ちつ)(安徽(あんき)省)の人。字(あざな)は叔夜。竹林の七賢の一人で、自然を尊び、礼教に批判的な言辞を多く残している。琴の名...