へいこうかんかく【平衡感覚】
からだのバランスを保とうとする感覚。内耳の前庭と半規管がこれを司つかさどる。転じて、一方にかたよらない考え方や感じ方のこと。
りょうたいさいい【量体裁衣】
実際の状況に応じて、物事を現実に適した形で処理する策を講じること。からだの寸法を測って、寸法通りに衣服を作る意から。▽「量体」はからだ・現実の姿を量ること。「体たいを量はかりて衣いを裁たつ」と訓読する。
ろうきふくれき【老驥伏櫪】
人が年老いても、なお若者と変わらぬ大志を抱くこと。もとは、年老いた駿馬しゅんめが活躍の場を失い、馬屋に伏していながら、なお若いころの千里を駆ける志を捨てない意。また、能力のある人が、それを発揮することなく老いるたとえとしても用いられることがある。▽「驥」は一日に千里を走る駿馬。「櫪」はくぬぎの木。くぬぎが床下の横木に用いられたことから転じて、ねだの意。ここでは馬屋のねだで、馬小屋のこと。「老驥ろうき、櫪れきに伏ふす」と訓読する。