きもうとかく【亀毛兎角】
この世にあり得ないもの、実在するはずがない物事のたとえ。もとは戦争の起こる兆しをいった。かめに毛が生え、うさぎに角が生える意から。▽「兎角亀毛とかくきもう」ともいう。
けいせいほうおう【景星鳳凰】
聖人や賢人が世に現れる兆しのこと。
こうむしそく【黄霧四塞】
黄色の霧が四方にいっぱいに満ちること。古代中国では、天下が乱れる兆しとされていた。
ごふうじゅうう【五風十雨】
世の中が平穏無事であるたとえ。気候が穏やかで順調なことで、豊作の兆しとされる。五日ごとに風が吹き、十日ごとに雨が降る意から。▽出典の「五日にして一ひとたび風ふき、十日にして一たび雨ふる」の略。
しらんぎょくじゅ【芝蘭玉樹】
すぐれた人材。他人の才能のある子弟を褒めていう語。▽「芝」は霊芝れいし。めでたい兆しとされる。「蘭」はふじばかま。ともに香気高い香草で、才徳にすぐれた人のたとえ。「玉樹」は玉のように美しい木。
りんしほうすう【麟子鳳雛】
将来性のある子供のたとえ。麒麟きりんの子と鳳凰ほうおうのひなの意から。▽麒麟も鳳凰も想像上の動物で霊獣・霊鳥とされ、これらが現れると、めでたい兆しとされた。