いんかんふえん【殷鑑不遠】
身近な失敗例を自分の戒めとせよというたとえ。また、自分の戒めとなるものは、近くにあることのたとえ。▽「殷」は古代中国の国の名。「鑑」は鏡で、手本の意。中国の古代王朝は夏(商ともいう)から始まり、殷、周と続く。殷王朝の戒めとなるよい見本は遠くに求めなくても、すぐ前代の夏王朝の暴政による滅亡があるという意。戒めとなる失敗の前例は遠くに求めずとも、身近にあるからこれを戒めとせよということ。一般に「殷鑑いんかん遠とおからず」と訓読を用いる。
ちんしょうごこう【陳勝呉広】
中国秦しん滅亡の反乱の先がけとなった楚その人、陳勝と呉広のこと。転じて、反乱の火ぶたを切る指導者、また一般に、物事の先がけとなる人物のこと。
ばくしゅうのたん【麦秀之嘆】
祖国が滅亡したことへの嘆き。
ひんけいのしん【牝鶏之晨】
めんどりが夜明けの時を告げる意で、女性が権力を振るうこと。また、女性が権力を握ると国家が滅亡するというたとえ。