しっ・ける【湿気る】
[動カ下一]湿気を帯びる。しける。「海苔(のり)が—・ける」
しと‐と
[副] 1 動作などが勢いよく急であるさま。「政清が郎等太刀をぬき、立ちてまかりいで—うつ」〈保元・中〉 2 優しく肩などを打つさま。「打ち解け思ひ晴らさうと—打ってぞ誑(たら)しける」〈浄・堀...
しゅっ‐とう【出頭】
[名](スル) 1 本人がその場所、特に役所・警察などに出向くこと。「裁判所に—する」 2 他よりぬきんでること。特に、寵愛を受けて立身出世すること。また、その人。「主君の気に入りて、知行をとり...
しょう‐か【唱歌】
[名](スル)《古くは「しょうが」》 1 歌をうたうこと。また、その歌曲・歌詞。「戯れかかって、詩吟するやら—するやら」〈二葉亭・浮雲〉 2 明治の学制以降昭和16年(1941)までの学校教育に...
しらし‐め・す【知らしめす】
[動サ四]《連語「し(知)らす」の連用形+尊敬の意の補助動詞「めす」。上代に用いられ、平安時代以降は、多く「しろしめす」に変化した》お治めになる。しろしめす。「天(あめ)の下—・しける皇祖(すめ...
しん‐いん【新院】
上皇が二人以上あるとき、新たに院になった上皇。→本院3 →中院1「先帝を—と申し、上皇をば一院とぞ申しける」〈保元・上〉
じき‐ぜめ【食攻め】
兵糧(ひょうろう)攻め。「屏(へい)にぬり籠めて—にしける間」〈太平記・二四〉
じゅうぶいち‐ぎん【十分一銀】
1 江戸時代、結婚・就職・借金などの世話をした際に受け取る手数料。ふつう、持参金・給料・借金などの10分の1。じゅうぶいち。「—出(いだ)して、嫁呼ぶかたへ遣はしけるは」〈浮・永代蔵・一〉 2 ...
すい‐しゅ【水手/水主】
ふなのり。ふなこ。かこ。船頭。「—梶取(かんどり)申しけるは、此の風は追風(おひて)にて候へども」〈平家・一一〉
すずろ‐ものがたり【漫ろ物語】
とりとめもない話をすること。また、その話。よもやま話。雑談。「侍ども集まりて、—しけるに」〈著聞集・一六〉