とり‐あ・う〔‐あふ〕【取り^▽敢ふ】

の解説

［動ハ下二］

1. １ 余裕をもって取る。ちゃんと取る。多く、あとに打消しの表現を伴って用いる。

   1. 「蓑も笠も—・へで、しとどにぬれて惑ひ来にけり」〈伊勢・一〇七〉

1. ２ 前もって用意する。準備する。

   1. 「かねてしも—・へたるやうなり」〈源・胡蝶〉

1. ３ ちょうどその場にある。また、当座に間に合わせる。

   1. 「—・へたるに従ひて参らせたり」〈源・松風〉

1. ４ こらえる。耐える。

   1. 「木の葉よりけにもろき御涙は、まして—・へ給はず」〈源・葵〉

出典：デジタル大辞泉（小学館）

goo辞書とは

goo辞書は無料で使える辞書・辞典の検索サービスです。1999年にポータルサイト初の辞書サービスとして提供を開始しました。出版社による信頼性の高い語学辞典（国語辞書、英和辞書、和英辞書、類語辞書、四字熟語、漢字など）と多種多様な専門用語集を配信しています。すべての辞書をまとめて検索する「横断検索」と特定の辞書を検索する「個別検索」が可能です。国語辞書ではニュース記事や青空文庫での言葉の使用例が確認でき、使い方が分からない時に便利です。