そうせきけんきゅうねんぴょう【漱石研究年表】
荒正人による夏目漱石の研究書。集英社版の漱石文学全集の別巻として、昭和49年(1974)に刊行。漱石に関するあらゆる資料を網羅し、彼の行動を一日単位で年表にしたもの。
そうせき‐さんぼう【漱石山房】
夏目漱石が晩年に住んだ、牛込区(現新宿区)早稲田南町の家。明治40年(1907)に移り、大正5年(1916)に没するまで暮らした。
そうせきぜんしゅう【漱石全集】
岩波書店が刊行する夏目漱石の著作集。第1次は大正6年(1917)から大正8年(1919)にかけて全14巻で刊行。後年刊行のものに「普及版」「新輯(しんしゅう)決定版」などがあるが、昭和10年(1...
そうせきとそのじだい【漱石とその時代】
江藤淳の評論。夏目漱石の誕生から晩年を論じる。昭和45年(1970)、第1部、第2部を刊行。同年、第23回野間文芸賞、第18回菊池寛賞を受賞。その後第3部を平成5年(1993)、第4部を平成8年...
そくてん‐きょし【則天去私】
《天に則(のっと)り私を去るの意》夏目漱石が晩年に文学・人生の理想とした境地。自我の超克を自然の道理に従って生きることに求めようとしたもの。漱石自身の造語。
それから
夏目漱石の小説。明治42年(1909)発表。人妻三千代に恋を告白した教養のある遊民、長井代助の苦悶を描く。
ぞうし‐が‐や【雑司ヶ谷】
東京都豊島区南部の地名。また、豊島区南部から文京区西部にまたがる地域名。鬼子母神(きしもじん)(法明寺)や、夏目漱石など文人の墓の多い雑司ヶ谷霊園がある。
ぞうしがや‐れいえん【雑司ヶ谷霊園】
東京都豊島区にある都立霊園。明治7年(1874)の開園。面積は約11万5000平方メートル。夏目漱石・永井荷風・泉鏡花・小泉八雲ら文人の墓が多いことで知られる。
ちどり【千鳥】
狂言。太郎冠者が、千鳥を捕らえるまねや津島祭の話などをして酒屋の亭主の目をごまかし、酒樽(さかだる)を取って逃げる。
鈴木三重吉の処女小説。明治39年(1906)「ホトトギス」誌に発表した短...
智(ち)に働(はたら)けば角(かど)が立(た)つ情(じょう)に棹(さお)させば流(なが)される
理知だけで割り切っていると他人と衝突するし、他人の感情を気遣っていると、自分の足をすくわれる。夏目漱石の小説「草枕」の冒頭の部分。